家事動線がコンパクトな「白のコートハウス」‐1‐プロローグ
家事動線がコンパクトな「白のコートハウス」‐1‐プロローグ
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敷地は閑静な住宅街で、近くにコンビニもない。
この便利で忙しない時代、静かさは何にも代えがたいということがわかる。
息を止めては大げさでも、見ず知らずの人が歩けば、周囲からの視線を気にすることになるだろう。

金額調整も終え、6月から本格的に工事はスタートした。
配筋検査を終えると、建物と敷地の関係がよく分かる。
特徴は、何といっても6畳ほどの中庭だ。

この建物は、外には完全に閉じている。

そして全ての部屋がこの中庭に開いている。
コートハウスも、L型、コの字型とバリエーションがあるが、ロの字のコートハウスは、最も大きな敷地を必要とする。
反対のいい方をすれば、各部屋へのアプローチを要するため、面積効率が悪いともいえるのだ。

夫妻は共働きで大変に忙しい。
その中で、家事動線を限りなくコンパクトに、そして気楽に開ける屋外を求めた結果、このプランに行き着いたのだ。
家事動線については、奥さんと細に入り打合せをした。
とてもコンパクトで、スムーズな動線になったと自負している。

プライバシーが保たれ、家族だけの空がある家。
ミニマルな箱の中に、豊かな空間を生み出したいと思う。

文責:守谷 昌紀
◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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