築80年、住吉の長屋を「碧の家 」に〈リノベーション〉‐6‐トランプとうさぎ
築80年、住吉の長屋を「碧の家 」に〈リノベーション〉‐6‐トランプとうさぎ
現場の写真を撮る私にとって、青空は最高のキャンパスです。

やはり快晴が最も気持ちのよいもの。
養生シートの後ろに、碧の壁が透けてみえるでしょうか。
外壁工事も、着々と進んでいます。

玄関ドアもつき、エントランス部分の空間が出来上がってきました。
軒先の碧も見えます。

エントランス右側の外部は、屋根を設けて自転車置場となります。

この日は、内部仕上の確認でした。
様々な色がでてくるので、それらをクライアント、監督と全て整理しました。
2階にあるニッチですが、ああでもない、こうでもないと詰めています。
この細かな打合せが、空間の質へと反映されるはずです。

この計画には多くの施主支給品があります。
これらは、スペイン旅行の際に買ったという室名札。上がトイレで、下が浴室だそうです。
スチール枠の中にタイルが入っていますが、1点物なので、壊したらバルセロナまで買いに行かなければなりません。
監督も緊張感をもって養生していました。

黒いスチール製のウサギは、ある有る部分に使う金物です。
これも施主支給してもらいました。

そしてこれは私がつくったデータ。
まだ検討中ですが、これらはある空間において一連の物語となっています。
表現には、暗喩と直喩があります。
空間は語らないので暗喩が多いのですが、これはまさに直喩。
しかし直喩だからといって簡単には紐解けないかもしれません。
訪問された方が、立ち止まってくれると嬉しいのですが。
文責:守谷 昌紀
◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
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