緑を囲む京都のオフィス「山本合同事務所」‐4‐だろうでなく、かもしれないへ
緑を囲む京都のオフィス「山本合同事務所」‐4‐だろうでなく、かもしれないへ
「山本合同事務所」の現場までは車で行くことがほとんどです。

第二京阪が開通してから、名神を通ることがほとんどなくなりました。
巨椋池からは、阪神高速京都線に乗り継ぎます。
池と付きますが、京都最大の水場でした。干拓によってできた広い田の中を走る快走道路です。

京都らしい景色を望みながら、所用時間は1時間15分ほど。

この日は夕方からの打合せ。
影がかかっていましたが、ようやく足場のない外観が見れました。

京都市内につき、景観条例で切妻屋根が求められます。
その条件の中で、こぶりながら働きやすいオフィスを模索しました。

土地がら、仕事がら、移動はほぼ車。
1階は全て駐車場となっています。

2階がメインのワークスペースですが、壁の下地ができあがってきました。

その上に、ちょこんと3階がのっかっているというレイアウトです。

南端の屋根にあるトップライト。

楕円テーブルの中央に向かって光が落ちてくるよう設計しました。
この中央に緑を置く予定なのです。
クライアントはとても仕事が忙しく、「その世話がちゃんとできるだろうか」と思案中。
最終的にどうするかを決めるのはクライアントです。
現場としては出来る限り多くの場面を想定して、備えをしておくのが仕事です。
だろう運転でなく、かもしれない運転を。
教習所で誰もが教わったことですが、全てに通じるものなのです。
文責:守谷 昌紀
◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記