家事動線がコンパクトな「白のコートハウス」‐4‐家の中の大動脈
家事動線がコンパクトな「白のコートハウス」‐4‐家の中の大動脈
10月中旬は、雨の日が続きました。

前々回の現場行は10月初旬。秋晴れの一日でした。

こんな日は、1階の光庭も価値が増します。

この時は、まだ階段ができておらず、現場で打合せをしてきました。

今回行くと、階段がほぼ出来上がった状態に。

この階段は繊細に設計しました。
10段目の下を通って家事室に抜けるため、出来るかぎり薄く仕上る必要があります。
また、階段を上がるとファミリールームがあり、キッチンに立つ奥さんとお子さんが、互いに気配を感じれるよう考えました。
それで、段板を鉄筋で吊ることにしたのです。
階段は、上下階を繋ぐいわば大動脈です。
LDKが少しでも大きいほうが高く売れるだろうと、階段を軽視したプランは、中央に方形でまとめられがちです。
それでは、家の中での縦方向の繋がりが分断されてしまい、ひいては、血流が悪くなるのです。
血の流れは勿論人の流れ。階段のよい家はやはり元気で健康な家なのです。
文責:守谷 昌紀
◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記