『住人十色』の取材の取材<羽曳野の家>‐1450‐
『住人十色』の取材の取材<羽曳野の家>‐1450‐
本当に寒い日が続きます。
今日は朝から、今年2回目の「羽曳野の家」行きでした。

住宅誌に続き、毎日放送「住人十色」の取材が決まり、その打合せだったのです。

ディレクター、放送作家、アシスタントディレクターと、3名が先に見えていました。
いつも思うのは、テレビというメディアは本当にマンパワーによって創り上げられていくものだということ。

各エリアごと、丁寧に家づくりのストーリーをインタビューしていきます。

特に時間を割いたのが、ロフトとキッチンでした。

構成作家の方が女性で、キッチン回りの質問が的確で、また面白いものでした。

その質問は、ご夫妻の出会いから、仕事のキャリア、日々の暮らしと多岐にわたっていましたが、このあたりの進め方は、私とよく似ているなと思いながら聞いていました。

物の収納に関しては、どんな切り口になっているか、特に楽しみです。

打合せは、3時間みっちり。
3名が帰られたあと、私も失礼したのですが、奥さんが「この氷、子供達が帰ってくるまで残っているといいけど……」と。
ご夫妻とも、頭がさがるほどの働き者で、かつ子供思い。
奥さんは「ずっと先ですけど、孫も集まってきてくれたら嬉しいんですけど」と、仰っていました。

打合せの途中、ご主人が8歳の頃の写真を見せてもらいました。
改修前の縁側で、お婆様と撮ったものです。
現在の長男君と同じ年頃で、あまりにそっくりで驚きました。
花が活けられた冬の縁側で、日向ぼっこをしながら、イヌにミカンをあげている。
これ程幸せな、昭和の風景はありません。そこに手を入れるのがリノベーションなんだと、気が引き締まる思いもありました。
家の数だけある 家族のかたち
番組のサブタイトルですが、それらは引き継がれていくものなのかもしれません。
お孫さんはきっとこの家のウッドデッキに遊びにきてくれると思います。
取材は2月中旬、放送予定は3月24日(土)です。順次ここでお知らせします。
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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記