「ときめく紺色の家〈リノベーション〉」‐4‐活性炭入り真っ黒土間
「ときめく紺色の家〈リノベーション〉」‐4‐活性炭入り真っ黒土間
世間の状況をよそに晴天が続きます。

紫外線がウィルスをやっつけてくれるなら、これ程嬉しいことはないのですが。

解体が終わり、2階が見渡せるようになりました。
この解放感こそが、LDKを最上階に上げる価値でしょう。

屋根裏は、リノベーションにおいての宝の山。
東面が寄棟になっているのですが、屋根面直下に下地を組み終った状態です。
こうした手間暇掛かったところに物語が生まれ、空間の質を上げてくれるのです。

1階は個室が並ぶので、ここからどんどん壁が出来上がって行きます。

床下をのぞくと、モルタルが黒っぽいのが伝わるでしょうか。
実は活性炭入りのモルタルなのです。

築20年を越える建物は、床下をのぞくと地面が見えているケースが多くあります。
フルリノベーションするなら、防湿ラインを設けるためのコンクリート打設が理想です。
コストを考えるなら、モルタルを敷設するだけでも床下環境はかなり良くなります。
今回は更に活性炭を混ぜているのです。

無機質のセメントに活性炭を混ぜることによって有機質となり、鉄筋等の錆び防止になるそうです。
また、セメント臭がなくなったり、害虫を寄せ付けないという効果も期待できるとのことでした。

これらはクライアントの会社の商品で、1回分ずつ小分けにして現場搬入してくれました。
1回につくるモルタルが0.1㎥なので、4㎏の活性炭を混入します。

ミキサーで攪拌。

ポンプで現場までおくります。

その色の見事なこと。

コテで押さえた景色は、芸術品レベルでした。

このような時期なので、打合せも一間(1.82m)離れてマスク越しです。
浴室にも特別な設備が入る予定なのでまた紹介したいと思います。

玄関庇の上で、その庇の打合せをする棟梁。
現場につき換気は十分です。しかし慎重に、慎重に工事は進んで行きます。
文責:守谷 昌紀
■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に
巻頭インタビューが掲載されました
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【News】
■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
■『homify』5月7日に「碧の家」掲載
■『houzz』4月15日の特集記事 に
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
■「トレジャーキッズたかどの保育園」が
地域情報サイトに掲載されました
■大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
■ 『住まいの設計05・06月号』3月20日発売に「回遊できる家」掲載
■『homify』6月29日に「回遊できる家」掲載
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