保存再生の現実

建築家アントニン・レーモンドは、
巨匠フランク・ロイド・ライトの助手として来日しますが、
すぐに袂を分かち、独立します…。

しかし、独立したレーモンドは、
反発していたはずのライトに、
知らず知らずに受けていた、
強烈な影響に苦しむことになります…。

そして、彼は、
ライトの影響から離脱するための、
様々な試行錯誤に取り組んでいくことになります…。


当時、ヨーロッパで興りつつあった、
鉄筋コンクリートを使った、斬新な近代建築…。

それを主導していた、
建築家、オーギュスト・ペレのスタイルに接近することも、
そうした試行錯誤の一つでした…。

レーモンドは、
かつて、ペレのもとで働いていた、
建築家、ベドリッヒ・フォイアシュタインを、
自らの事務所に、チーフアーキテクトとして招き、
ペレのスタイルを、自らの建築に取り入れようと試みます…。





そうした試行錯誤の時期の建築、
旧ライジングサン石油横浜本社…。

歴史的様式建築では、
柱の頭の部分には、飾りが付くのが普通であったのですが、
ここでは、溝の入った円柱が、
コンクリートの床にぶつかって、
プッツリと切れて、唐突に終わってしまっています…。
これは、当時、
ペレがよく用いていたデザインであったといいます…。

また、その2本の円柱の間にある、回転ドアも、
当時としては、大変珍しいものであったのだそうです…。

さらに、
レーモンドが誇っていたという、内部のガラス天井ホールも…。

と言いたいところですが...。

話は、以下に続きます...。
https://www.facebook.com/NakamaKunihiko/posts/683767765015768

仲摩邦彦建築設計事務所

ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。

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