活設計
2013年8月18日
東生駒で計画中の住宅、ファーストプレゼンを行いました。
ファーストプレゼンにあたっては敷地調査を兼ねてヒヤリング行い、色々な条件やご要望を伺います。それに加えて法律や一般的な住み方を想定し、様々な案を検討します。ハウスメーカーと違って、我々は構造、形、色、素材、なんでもアリなので、可能性は無限大。そのためプレゼン時に複数の案を提案する設計事務所も世の中にはあります。当所でも計画の段階では色々な方向に案を発散していくのですが、最終的にはベストと思われる案が一つに収斂することが多いので、多くの場合、プレゼンでご提示する案は一つです。まあお堅いことを言えば、デザインとは取捨選択することですので、それをお施主様に委ねしまってはデザインをしていないのと同じ、と考えている訳です。
しかしヒヤリング段階でベストだったものが、プレゼン時にベストではなくなる事も多々あります。お施主様の考え方が変わってしまったり、新たに重要な条件がどーんと出てきたり。。。たった一回のヒヤリングで住宅一件設計するには、やはり限界があります。経験上、限られた時間でもある程度お施主様のイメージを掴むことは出来ますが、家族の生活リズムや家事動線、収納の考え方など実際の住み方は、図面を前に話をしないと、なかなか本音が引き出せないものです。従ってファーストプレゼン案は、こういう事ができますよ、というご提案に加えて、お施主様の住み方を探るたたき台のような役割があります。
今回もファーストプレゼン案はとても喜んでいただいたのですが、お話を色々伺ううちに全く別の可能性が出てきたため、その場で早速プランを作成しました。お施主様がお持ちの漠然とした「こんな感じ」を図面に示しながら、よりイメージを具体的に膨らませていきます。打合せが終わる頃には、もう一つのステキな案ができました。
山本嘉寛建蓄設計事務所
http://yyaa.jp/
山本嘉寛建築設計事務所 YYAA
素材を活かした設計を心がけています
奈良・大阪・京都を中心に新築一戸建て注文住宅、町家リノベーション、古民家改修、古ビル再生など、用途や規模に関わらず建築にまつわるデザインを行う建築家/一級建築士事務所です。無理・無駄のないシンプル...