日本の住宅の工法には様々な種類があり、それぞれに特徴があります。

木造軸組工法

木造軸組工法（もくぞうじくぐみこうほう）とは、日本の住宅では最も伝統的な木造建築で、在来工法とも言われております。

木材で土台・柱・梁などを組みあげて、建物の骨組みを構成。柱と柱の間に筋交いを入れることで、地震や風圧に耐えるようになっております。

数寄屋造りの純和風はもちろん、和洋折衷や洋風など幅広い様式に適応。同時に和室にマッチする真壁づくりと、洋室向きの大壁づくりとに使い分けられるのも特徴。

また、設計の自由度が高く、痛風や採光に優れた開放的な間取りや、プライバシーを重視した閉じた空間など幅広く適応します。

さらに、構造上、増改築にも対応しやすく、さまざまな立地や敷地条件に対応できる工法です。

２×４工法

２×４（ツーバイフォー）工法は、その名の通り、主に２インチ×４インチ（５．０８×１０．１６センチ）の断面寸法をもつ木材で枠組みをつくり、それに構造用合板を張ってパネル化し、このパネルの面で家全体を支えるという構造です。枠組壁工法とも呼ばれる。

なお、２インチ×６インチの枠材を使う場合は、ツーバイシックスと呼ばれております。

鉄筋コンクリート（RC）造

引っ張る力に強い鉄筋と圧縮力に強いコンクリートがそれぞれの性質を生かした鉄筋コンクリート（RC）造は、耐震性、耐久性、気密性、遮音性に優れています。

施工は、現場で柱、梁などの鉄筋を組んでコンクリートを流し込みますが、流し込みが悪いと建物の強度に大きな影響を与えることがありますので、施工管理は極めて重要となります。

また、木造住宅と比べると建築コストも高く、工期は長いと考えてください。

鉄骨造

強度に優れた鉄骨を用いる鉄骨造には、重量鉄骨造と軽量鉄骨造があります。使用される鋼材は、工業化によって品質管理されており、どちらも強度や性能が安定しております。

軽量鉄骨を使用する軽量鉄骨造は、木造軸工法の筋交いの部分ブレースを使用し、小規模の建物や、ハウスメーカーの鉄骨系プレハブ住宅で多く用いれられています。

重量鉄骨を使用する重量鉄骨造は、軽量鉄骨造で使用される鋼材が異なるため、柱の本数も少なくて済み、開放的な大きな空間が可能となります。

ただし、クレーンや大型機械を使用するため、前面道路が狭い敷地や路地状敷地にとっては、不向きでしょう。