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小さな建築

建築の歴史は実は常に人類の悲劇から始まった


私たちを取り囲んでいるのは、巨大インフラに依存しきった画一的な「大きな建築」。なぜ、いつからこうなってしまったのか。

著者の隈研吾氏はまず、建築の歴史は実は常に人類の悲劇から始まったと説き、「ポジティブな天才が連なる建築史」という見方をくつがえします。「小さなもの」こそ人間と世界をつなぎうるのだという確信から生み出される作品の数々は、こんどは建築そのものに対する私たちの見方をくつがえします。

多数の図版とともに、西洋古典主義建築からモダニズムまでの流れを見渡し、ミース・ファン・デル・ローエ、ル・コルビュジエ、バックミンスター・フラー、黒川紀章、ゴットフリート・ゼンパーらの仕事を参照して、ひとつひとつ建築にとって根源的な問いかけを行い、作品として実現していきます。

震災の中にあって、小さなものこそがリアルなのだ、と思い知らされました。

建築新世代の旗手

【 隈 研吾 】

隈 研吾(くま けんご、1954年生まれ )。株式会社隈研吾建築都市設計事務所主宰。東京大学教授。
東京オリンピックのオリンピック建築を見て、建築家を志したという。原広司氏に師事。国内外で高い評価を受け、世界中から設計依頼が殺到する建築新世代の旗手。自然と技術と人間との新しい関係を切り開く建築を提案。

主な受賞


1997年:日本建築学会賞作品賞
2001年:村野藤吾賞
2010年:毎日芸術賞
2011年:芸術選奨文部科学大臣賞

主な作品


2005年:織部の茶室
2005年:KXK
2005年:ペーパースネーク
2005年:t-room
2007年:CIDORI (チドリ)
2007年:水ブロック
2007年:Tee Haus
2007年:ストーン カード キャッスル
2007年:Two Carps
2007年:浮庵(フアン)
2008年:カサ・アンブレラ
2008年: Water Branch House
2008年:ポリゴニウム
2009年:Con / Fiber (コンファイバー)
2010年:CERAMIC YIN YANG
2010年:Air Brick
2010年:セラミッククラウド
2011年:泡でつつむ

▼関連書籍
世界の建築家図鑑
藤森照信建築
日本人はどう住まうべきか?
隈研吾作品集 2006-2012―KENGO KUMA 2006-2012

▼関連動画
震災から復興へデザインとアートができること|隈研吾×茂木健一郎
Water / Cherry|隈研吾建築都市設計事務所

出版社 岩波書店
著者 隈 研吾

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