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建築家、走る

世界中から依頼が殺到する建築家、隈研吾。悩みつつも疾走する日々とは?

話題の歌舞伎座建て替えは、アメリカでの発見や東京での挫折、地方での本領発揮、怒濤のコンペ参加など紆余曲折を経ての集大成。ぐだぐだ悩みながら、ぐるぐる世界を回ってる――

年始から6ヶ国を世界一周チケットで回り、地球のいたる所で打ち合わせを重ねる生活。自らを「競走馬」に喩え、挑戦し続ける建築家の生の姿がここにある。


建築新世代の旗手

【 隈 研吾 】

隈 研吾(くま けんご、1954年生まれ )。株式会社隈研吾建築都市設計事務所主宰。東京大学教授。
東京オリンピックのオリンピック建築を見て、建築家を志したという。原広司氏に師事。国内外で高い評価を受け、世界中から設計依頼が殺到する建築新世代の旗手。自然と技術と人間との新しい関係を切り開く建築を提案。

主な受賞


1997年:日本建築学会賞作品賞
2001年:村野藤吾賞
2010年:毎日芸術賞
2011年:芸術選奨文部科学大臣賞

▼関連書籍
世界の建築家図鑑
藤森照信建築
日本人はどう住まうべきか?
隈研吾作品集 2006-2012―KENGO KUMA 2006-2012
隈研吾 物質と建築

▼関連動画
震災から復興へデザインとアートができること|隈研吾×茂木健一郎
Water / Cherry|隈研吾建築都市設計事務所
【隈研吾の個性】ロングインタビュー (オデッサの階段)



目次


第1章 世界を駆け回る
世界一周チケットで/建築家は競走馬/20世紀型建築家出世すごろく/建築は戦闘能力を持っている/新たなクライアントの台頭/中国四千年の利益誘導/中国こそ「文化」と「環境」の国家?/やってらんないよ!/利用される「隈研吾」ブランド/中国の「オーナー文化」、日本の「サラリーマン文化」/礼を尽くした「恋愛」/やっぱりフランスは手だれ/ユダヤ人は、メディアと建築の支配者/ロシア人の本領は妄想にあり/海賊版が出て、オメデトウ/ぼくって、田舎の人間なんだ

第2章 歌舞伎座という挑戦
栄誉よりも重い困難/新しい建物は褒められない法則/艶っぽい歌舞伎座/モダニズムと数寄屋の融合/唐破風をめぐる攻防/東京にバロックを/すったもんだのおかげ/世界でも希有な歌舞伎ワールド/夢でうなされる

第3章 20世紀の建築
住宅ローンという“世紀の発明”/真っ白なお家と真っ黒な石油/オイルショックで最初の挫折/サラリーマンをやってみた/ニューヨークの地下で日本の悪口/ディベート重視のワナ/別の場所で勝負してやる/コルビュジエとコンクリート/安藤忠雄建築とコンクリート/理屈でなく腕力が必要だ/人間心理に付け込むコンクリート/マンションを所有する「病」/コンクリート革命を超えるには/あきらめを知ったら、人生が面白くなった/淋しい母親/もっと淋しいサラリーマン/役人は海岸にも手すりを付けたい/現場のない人たち/「ともだおれ」を見直す

第4章 反・20世紀
バブルで浴びた大ブーイング/右手がダメになった/地方とはヒダのこと/見えない建築(「亀老山展望台」)/見えない建築の進化(「水/ガラス」)/予算がない=アイディアが出る(「森舞台/登米町伝統芸能継承館」)/石を使い尽くす(「石の美術館」)/やがてライトの建築につながる(「那珂川町馬頭広重美術館」)/成金手法の流行/オレはいったい何をやっていたのか/苦労、覚悟、挑発、開き直り(「竹の家」)/行け、現場へ/自分の基準を乗り越えていく/中央嫌いのひねくれもの/不況に感謝/原点にあるボロい実家/なぜ日本が建築家を輩出するか

第5章 災害と建築
建築家の臨死体験/人類史を変えたリスボン大地震/死を忘れたい都市/死の近くにいる建築家/小さなものから出発する/壊れ方だって一つじゃない

第6章 弱い建築
虚無を超えて/「建築ぎらい」/激しい移動が建築家を鍛える/「直接会う」が必要な理由/秒速で判断する/使える人材を見抜くオリジナル面接/組織運営も手腕のうち/けなされたくないんです/自分を疑えて幸せだった/反ハコの集大成「アオーレ長岡」/下から目線で「絆」ができる/ディスコミュニケーションだって、コミュニケーションだ/「楽しさ」を真剣に楽しむ
出版社 新潮社
著者 隈 研吾

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