うなぎの寝床

2012年10月3日


只今、実施設計中の住宅の敷地です。

もともと一つの駐車場だったところを、3つに均等割りして宅地にしたものです。
敷地の間口は4m、奥行き14.5m、所謂「うなぎの寝床」ですね。

このような土地購入は、どのような家が建つかどうかは不安で、なかなか手が出せません。
土地購入の際には、参考プランが付いているので、
物理的には建つのでしょうが、それが自分たちにとっての理想の家かどうかは別物ですし。

一般の方は、土地を決めてから建築家を決めるものだと思っているようです。
ローンと土地と建築をバラバラで考えている・・・。
結果として、ローンを絞って、高い土地を買って、建築費にお金が残されておらず、
気が付いた時には既に遅し、理想の家が建てられない・・・という方を多く見ます。
初め(土地購入の前)から建築家に相談すると、バランスの良い家づくりが出来ますよね。

理想の家を建築家にぶつけて、一緒に土地を選定し、それによってローンを決める。
もちろん返済できる金額は限られているでしょうから、双方向的なバランスが大切。
そのバランスを取るのは、ローン会社ではなく、不動産屋さんではなく、
理想の家を造り上げる施主と建築家なのです。

ちなみに写真左隣は、土地購入者が付かず、不動産屋さんは建売住宅に切り替えたそうです。
やはり、土地だけでは売れなかったか・・・。
右隣は、間口がもっと狭いので、建物を建てるのは、もっと難しい条件です。

こちらの建主さんは、土地購入前から、私の事務所に相談に来られました。
以前のブログで、少し紹介しております。 コチラ≫
そんなお話を聞きたい方は、10月14日の家づくり講座にご参加ください。案内は、 コチラ≫

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