リノベーションはパートナー選定を慎重に!

2017年7月23日

昨日、とある家創りの打合せへ行ってきました。

こちらの家。
建て替えという選択肢がなく、現状の大きさを変えず、
使い勝手を変えるため、間取りを変えてしまう、
リノベーションを計画しています。

昨日は、ちょうど、見積もりが出て、その予算調整でした。

減額案も提示させていただいたので、
次回までに、御家族でじっくり考えていただいて、
今後の方針を出していただく予定です。

こちらの家ではないのですが、
リノベーションを選択される方もふえてきています。

例えば。




昭和50年代くらいに建てられた、和風な家。
メンテナンスはされていたので、外部はとってもいい状態です。

こちらの家を中古で購入されて、リノベーションされた
若い御夫婦がいらっしゃいます。




よくありますが、こちらは、リノベーション前。

内装が痛んでいたり、汚れているのは当然として、
気になるのは、リビングとダイニングを分けてしまっている
間仕切りと引き戸ですよね。

もう少し開放的にしたいところ。

壁を抜いていいのか。
柱を抜いていいのか。

勘を頼りにするのもよいのですが、
しっかりと骨組みを見ながら進めたいところです。


実は。。。。
リノベーションは、増築がなければ、法的なチェックが入りません。
なので、工事する者の裁量で、どんな工事も出来てしまいます。

少し変ないい方なのですが、
熟練の大工さんだからといって、構造に詳しいわけではありません。

大工さんの力量や技術は頼りになりますが、
こと構造のついてだけは、それが全てではないと思っています。

これは、新築を工事しているから大丈夫ということでもありません。

しっかりと構造の専門家に相談しながら、
耐震改修をしていくことが大事なんだと思います。


あと。
断熱について。

この時代は、断熱という考え方がないため、
リノベーションする機会に、しっかりと断熱改修しておきたいですよね。

以前、こんなことがありました。

改修するか、新築するかを迷ってらしたお客様。
私は新築をお勧めしました。

ただ、最終的には改修を選択。

工務店?に依頼して改修してもらったようです。

数年したら、メールをいただきました。
別の箇所を改修したいので、相談に乗ってほしいと。。

いろいろ話を聞いてみると、断熱材をしっかり充填したのですが、
改修しなかったところには断熱をせず。。
そこは、結露がひどくて、収納として機能しないそうです。

私からすれば、「結露して当たり前」な工事。。。

基礎的な知識のない施工者が工事をすると
こんな感じなんだなと痛感しました。


依頼者からすると、みなプロですよね。
しっかりと見極めていきたいですね。


そうそう。
最後に、前の写真がどうなったのか。




どうですか?
リノベーションは、とっても魅力あります。

でも。
パートナー選定は慎重に!!

ナイトウタカシ建築設計事務所

プロフィール

ナイトウタカシ建築設計事務所

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