畳の打ち合わせ

2017年9月28日



六畳の和室。今回のリノベに伴い、炉を切って茶室として使える設えに変更します。お施主様に立ち会って頂きながら畳屋さんと詳細の打ち合わせ。客や亭主の動線、床の位置によって畳の敷き方を考える必要があり、さらに流派によっても考え方が色々なので、畳屋さんでも失敗したことがあるとか。。。奥が深い世界です。




例えば畳の目乗り。写真は敷居との取り合い部分。畳縁に畳の目が半分重なって止まっています。部屋の隅では問題ありませんが、炉の周りでは畳の目を基準にお道具を置くので端数が出ないようきちんと揃える必要があるそうです。一概に六畳といっても柱割は様々なので、部屋の内法に合わせて、タイルを貼るように緻密に目を合わせていきます。茶室を巡る寸法体系は基本的に尺貫法なので、数値を聞いてパッとイメージ出来るようになるには相当の修練が必要ですね。

山本嘉寛建蓄設計事務所
http://yyaa.jp/

山本嘉寛建築設計事務所 YYAA

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奈良・大阪・京都を中心に新築一戸建て注文住宅、町家リノベーション、古民家改修、古ビル再生など、用途や規模に関わらず建築にまつわるデザインを行う建築家/一級建築士事務所です。無理・無駄のないシンプル...

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