正しい事だけでいいのでしょうか...。

2013年2月23日

神田にある、老舗のおそばやさん、
「かんだやぶそば」が、
火事で焼けてしまったそうですね…。

神田一帯は、
戦争中の空襲で、
壊滅的な被害を受けたそうなのですが、
この「かんだやぶそば」の周辺だけは、
風向きの関係か、
奇跡的に生き残ったのだそうです…。

現在のところ、
火事の原因は、漏電ではないか、
と言われているみたいですが、
戦災のなか、奇跡的に生き延びてきた建築が、
そんな理由で焼けてしまうなんて、
なんともあっけないではないか、
と思わずにはいられません…。

ただ、この事件に限らず、
主に木で出来ている、日本の建築は、
常に、
火事との戦い、という面があるのでしょうね...。

こうした火事による悲劇を、少しでも減らすため、
これまでにも、
都市の不燃化、といったことが目指されてきました...。

そうした中には、
木造にかえて、
鉄筋コンクリート造で、
建築・住宅を建設していこう、
といったような動きも、
過去に、度々おこっているようです…。

確かに、
火事は、人名・財産を奪ってしまう、
悲惨な出来事なので、
こうした動きに、別に反対するワケでもないのですが、
ただ、なんとなく、
日本の街が、
すべて鉄筋コンクリート造になってしまったら、
イヤだなあ、
とも思ってしまいます…。

それも、
火事による悲劇を回避したいという、
ただ一つの理由だけで...。

どのような建築を、どのような街を、
つくるかということは、
歴史的、文化的なことも含めた、
様々なことが絡み合って、決まってくるべきものだと思います。

それがたとえ、安全性といったような、
非常に重要な理由であったとしても、
単一の理由だけから決めてしまっていいものなのか、
と思うのですが、
どうでしょうか...。

話は、以下に続きます...。
http://blogs.dion.ne.jp/k_nakama/archives/11098906.html

仲摩邦彦建築設計事務所

プロフィール

仲摩邦彦建築設計事務所

ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。

建築は、建築主であるお客様や、様々な条件・環境等の、出会いや組み合わせにより生まれるものであり、それぞれが、その機会でこその個性的なものだと考えています。 「これしかない」と納得できるようなものを...

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