リノベーション

2013年10月1日

近頃、お会いした方々と、
リノベーションを話題にすることが多かったのと、
テレビでも、このところ、
そうした,
リノベーション関連ビジネスを採り上げているのを、
度々観ましたので、
久々の記事になりますが、そんな話を…。





昔は、
こうした、いわゆる改装工事のようなものは、
全部、リフォームと呼んでいたような気がするのですが、
やはり、かつてに較べて格段に、
そうしたことの重要性が高まったということなのでしょうね…。

呼び方も、細分化されてきたみたいです…。

だいたいの意味は、
リフォームというのは、老朽化したものを、
かつての状態に戻すことで、
リノベーションというのは、
かつてのものとは違うものとして、
何らかの付加価値を付けて、再生する、
といった感じで、使い分けられているみたいです…。

ということになると、
リフォームは、
壁紙を変えたり、といったような、
いわば、
小規模な復元作業ということになるのでしょうから、
私のような設計の人間が出る幕ではないような感じがします…。

ということで、自ずと、
興味はリノベーションの方に向かいます…。

リノベーションには、
二つの方向があるように思います...。

一つは、
元々の古家に愛着があり、
それを使い続けたいがために行うリノベーション...。

もう一つは、
新築同様のものが、新築よりも割安で手に入る、
というようなことに価値を感じて行うリノベーション…。

本にたとえると、
一つ目の、愛着がある方は、
希少価値のある、高値で取引されているような古書で、
二つ目の、新築同様のものが割安に、という方は、
近年流行っている、
いわゆる、新古本、
というようなモノに当たるのだろうと思います…。

希少価値があり、愛着のある古書に関しては、
そもそも、その古さ自体に価値があるわけなので、
値段は関係なく、
言ってみれば、
新刊よりも高くなっていても、いいわけなので、
こうした場合には、
その価値を活かした、丁寧なリノベーションが求められる、
ということで、話はハッキリしています…。

一方、
二つ目の、新古本の場合は、
新古書店に行ったことがある方はわかると思いますが、
重要なのは、
新品同様であるものが、新品よりも安く買える、
ということです…。

この場合に問題になるのは、
本当に、新品同様なのか、ということと、
本当に、新品よりも安いのか、ということです…。

そして、
古本の場合は、
古くても新しくても、その内容は変わりがない、
ということを前提にして成立しているため、問題になりませんが、
建築の場合は、古くなると、
ライフスタイルに合わなくなる、といったような問題が出てきて、
その内容がずっと変わらないとは限りませんので、
リノベーションをすることで、
何らかの価値が付け加えられているかどうか、
ということも、大事な点なのかもしれません…。

とうことで、
リノベーションというものについて、検討すべきなのは、
「本当に安いのか」、
「本当に新品同様なのか」、
「本当に新しい価値が付け加えられるのか」、
という3点、ということになるのだろうと思います…。





以前に、関わらせていただき、
このブログでも紹介したことがある、
店舗併用住宅の、
かなり大掛かりな、リノベーションで感じたことを元に、
その辺を、考えてみると…。





話は、以下に続きます...。
http://blogs.dion.ne.jp/k_nakama/archives/11324730.html

仲摩邦彦建築設計事務所

プロフィール

仲摩邦彦建築設計事務所

ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。

建築は、建築主であるお客様や、様々な条件・環境等の、出会いや組み合わせにより生まれるものであり、それぞれが、その機会でこその個性的なものだと考えています。 「これしかない」と納得できるようなものを...

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