眠るための空間...。

2013年11月16日

私の仕事場は、
東京都小平市というところにあります。


小平駅のすぐそばにあるのですが、
その小平駅の近くには、
広大な小平霊園が広がっていて、
駅の北側のかなりの部分が、
お墓ばっかりです…。


ここは、墓地なので、
もちろん、お墓ばっかりなのですが、
一方で、
緑が多く、なかなか気持ちのいい、
公園のような場所でもあり、
暇つぶしの散歩などには、ぴったりです…。


ということで、時々、
暇つぶしに散歩したりするのですが、
ここには、
有名な方々も、数多く眠っておられるのだそうで、
そういう方々のお墓を観て歩くのも、
結構面白い(と言っていいのかわかりませんが)…。


詩人、野口雨情…。


作家、壷井栄…。


作家、有吉佐和子…。


作家、宮本百合子…。


文学者、伊藤整…。


こういった方々は皆、
この小平霊園で眠っておられます…。


実際に観てみると、
それぞれに偉大な業績をのこされた、
大変個性的な方々だと思うのですが、
お墓の方は、
意外と、落ち着いたデザイン、
と言いますか、
要するに、
普通、でした…。


静かに眠るには、
落ち着いた場所の方がいい、
ということになるのでしょうかね…。


そんな中、
民藝運動をおこした、
思想家・美学者、
柳宗悦のお墓は、
さすが、
ひと味違う感じがしました…。


生い茂った、生け垣の奥に、
なにやら微妙なバランスで積み重なった石…。


ちょっと、おでんを思い出してしまいましたが、
とにかく、
変に目立ち過ぎず、
しかし、それとなく主張している感じで、
なかなか趣がありました…。


いずれにしても、
お墓のような施設は、
あまりにも奇抜なものというのは、
やはり好まれず、
何か少し、主張したい場合には、
さりげなく表現する、
というのがいいのでしょうね…。


そういえば、
墓地の区画は、
結構整然と、
同じような面積で割り振られているようで、
そんな中で、
人より変に目立ったりしないように、
それぞれのお墓が並んでいる感じが、
ちょっと新興住宅地を思い出させるものがあります…。


そんなことを考えていたら、
それならば、
建築家のお墓というのは、
どんな感じなのだろう、
と思いました…。


どこへ行っても、
同じような家ばかりが並んでいるような、
日本の一般的な住宅地の風景を嫌い、
生前、
ヘンテコな建築ばかりをつくって、
そうした整然とした住宅地をかき乱し、
世の中をお騒がせしていた人たちは
(冗談です。本当はそんな風には思っていません…)、
いったい、どんなところに眠っておられるのか、
ということが、気になってきました…。


小平霊園には、残念ながら、
有名な建築家は眠っていないようでしたので、
本当に、我ながら、
物好きだとは思うのですが…、
先日、近くまで行ったついでに、
多磨霊園に行ってきました…。


ここには、
有名な建築家が、結構いらっしゃるそうでしたので…。


で、
どんな感じだったかというと...。





話は、以下に続きます...。
http://blogs.dion.ne.jp/k_nakama/archives/11365698.html

仲摩邦彦建築設計事務所

プロフィール

仲摩邦彦建築設計事務所

ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。

建築は、建築主であるお客様や、様々な条件・環境等の、出会いや組み合わせにより生まれるものであり、それぞれが、その機会でこその個性的なものだと考えています。 「これしかない」と納得できるようなものを...

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