「晴耕雨読」をテーマとした家
木造平屋でガレージ付のこの家のテーマは、「晴耕雨読」です。 定年退職後に、この自然豊かな土地に移り住まれるご夫婦の家です。住宅部分の南側軒を大きく張り出して下屋空間を広くとり、自然を満喫しながら、本を読んだり涼んだり、時には食材を干したり出来るようにしています。また、この空間は新しくこの土地に移り住まれるご夫婦が地域の方々との交流を盛んにとってもらいたいという想いも込めています。家庭菜園を始められたら、この場所で近所の方々と採れたて野菜のやり取りが始まるでしょう~。 森の中にあるこの家には、雨樋を設置していません。それは、周辺からの枝葉の飛散が予想でき、樋が詰まる可能性が高いからです。したがって、雨は直接地面に落ちてきます。落ちてきた雨が飛び散らないように、砂利を敷き詰めた側溝を敷き並べています。屋根形状も切り妻とし、飛散してきたものが落ちやすいように、そして周辺環境に馴染むようにしています。雨の落ちる様子もこの家の魅力になってもらえればと思っています。内部は、各部屋を緩やかにつなげて、どこからでも行き来が出来て気配を感じ、風通しよくしています。南側の雨戸は造作し、閉めていても採光や通風が出来るようにし、外の気配が感じられるようにしています。 しばらくすると、ガレージには自家用車だけでなく家庭菜園の道具や農機具なども増えてくると思います。この自然豊かでとっても静かな場所での暮らしを楽しんで欲しいと思っています。
作品名 | 西原村の家 |
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ジャンル | 和風建築,平屋,郊外住宅 |
所在地 | 熊本県阿蘇郡西原村 |
基礎 | ベタ基礎 |
屋根の形 | 切妻屋根 |
構造 | 木造軸組 |
敷地面積 | 332.77坪 |
延床面積 | 150.26㎡(45.45坪、ガレージ含む) |
所在地 | 熊本県阿蘇郡西原村 |
ロケーション | 森、 |
写真の撮影者 | Y.Harigane(Techni Staff) |