今夏の節電は?自家発電は?みんなどう考えているの?

今夏は、節電や自家発電が注目されていますが、実際の所、世間はどのように考えているのか?と思っている方も多いはず。アンケート結果を元に、これから訪れる夏の節電対策について考えてみましょう。

今夏は「積極的に節電したい」という回答が大多数

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自宅などのプライベートの場における節電について、昨夏の結果と今夏の予定を比較しました。
昨夏について、61.3%と多くの方が節電に取り組んだとの回答でした。特に東北・関東地方においては節電せざるを得なかったことを反映して、節電にのぞんだ家庭の比率が高い結果となりました。
また、「どちらでもない」と回答した方の中には、「医療や介護の器具維持のため節電ができない」、「日ごろから節電に努めており、普段どおりだったから」、「計画停電区域該当のために節電どころではなかったから」などの意見が含まれています。

今夏の予定については、電力の供給方法に関する議論が全国に広まったことを受けてか、87.7%とかなりの方が節電にトライしてみたいという回答でした。
節電を「しない」という回答の方の中には、「その時にならないと分からない」(大阪府・30代・男性)など、必要に応じて考えたいという意見が目立ちました。

節電の目標値については「昨夏と同等」が多数派

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昨夏、節電をした方を対象に、今夏の目標を聞きました。
65.6%と多くの方が「昨夏と同等」との回答でしたが、なんと30.2%もの方が「昨夏以上に節電するつもり」との回答であり、節電意識の高まりが感じられます。
昨夏以上と回答した方の中には、「(今夏については)具体的な方法は考えていないけれど、節電方法を考えるのが楽しかったので。」(埼玉県・40代・女性)など、節約の工夫をするうちに積極的になったという意見も寄せられました。

お勧めの節電対策


昨夏の節電経験も踏まえ、お勧めの節電方法を聞きました。
中には「がまん」という声もありましたが、健康を損ねてしまっては元も子もありません。あまりこだわりすぎず、できる範囲で取り組みたいものですね。

質問3「お勧めの節電方法を教えてください」
  • 床に敷くコルクシートと、ゴザ。眠るときの二枚ガーゼのパジャマとアイスノン。入浴時のハッカ油。(埼玉県・40代・女性)
  • 車用のアルミ遮光を窓にとりつける。(和歌山県・40代・男性)
  • 照明をLEDに交換すれば、月2,000円程度の節電ができる。(大阪府・50代・男性)
  • 不在時の待機電力カット。各電気器具の使用電力の把握。ダイエットと同じで、はかってみないと。何をするにも。(茨城・40代・男性)


  • 電気は使えば使った分だけ使用料を支払わなくてはいけないもの。ただ、電力不足などの問題から、これまでのように電気を使おうにも使えない事態が発生する可能性もあります。電気の使用状況は天候に左右されることが多く、まさに「天頼み」。このような環境下において、充電器としても利用できる電気自動車が発売されたり、家庭で自家発電機を設置するなどの選択肢が新たに出てきているようです。
    そこで、次の設問では、次世代の対策として期待を寄せられる、自家発電についての事情を調査しました。

    自家発電への興味は?

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    エコ電力で自家発電できるとしたら、「自家発電をやってみたいか」について聞きました。
    興味が「ある」という回答と、「無い」という回答、それぞれがほぼ同じ程度の割合となりました。
    「その他」8.2%の中には、「興味はあるが事情があってできない」などの意見のほか、既に太陽光などの自家発電システムを取り入れている方が含まれており、既設派は少数で、全体の1.2%程度と分かりました。

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    「自家発電に興味がある」回答者は、戸建住宅67.5%、集合住宅32.5%という結果です。やはり自由に機器を設置できる戸建住宅のほうが自家発電への興味が大きく、集合住宅の場合は設置場所や管理方法に開発の余地があることなどが、導入をためらう原因のひとつかも知れません。
    世帯収入別では、収入の多寡で変化があるというわけでもなく、ほぼどの世帯でも一定の割合で自家発電に興味があるという結果になりました。
    また、自家発電の初期投資にかかる自己負担の金額が、いくらくらいまでなら良いと思うかを尋ねたところ、グラフのように「200万円未満まで」「200万円を超えても可」という回答が10%を占め、100万円未満までの回答が残りの90%をほぼ四等分する結果でした。なお、「興味がない」、「その他」の回答者を含めた全体の傾向も同じようなものでした。

    自家発電に対する意見は「コストがかかる、補助制度が少ない」に不満あり

    興味がある・やってみたい
    • 自宅で自分が作った電気を、目で確認しながら使える事に関心が有るからです。(愛知県・40代・女性)
    • 海外では進んでいますが、日本ではまだまだ浸透するには時間がかかりそうですね。まず費用がかかりすぎることと、援助が少ないことが問題ですね。(神奈川県・50代・男性)
    • 地球温暖化防止としての協力ができそうだから。(東京都・60代・女性)
    • 節電コストカットに繋がるし、停電のような非常時に役立ちそうだから。(山口県・30代・男性)


    • 興味がない・やってみたいと思わない
      • 太陽光パネル、家庭用ガスでの発電等、興味はあるがやってみたいとは思わない。なぜなら、コスト面、維持管理費等が今一つ、はっきり見えないから。また、設置する場所などにも、疑問あり。(埼玉県・50代・男性)
      • 今の居住形態(マンション)では自分の意思ではできないと思う。(広島県・40代・男性)
      • まだ周りにいないので様子を見る。(大分県・60代・女性)
      • 費用対効果が良くなさそうだから。(千葉県・40代・女性)


      • その他
        • 興味はあっても資金のことを考えると現実的ではないため。(石川県・60代・男性)
        • 転勤族で、社宅住まいの為、設置は難しい。(宮城県・30代・女性)


        • まとめ

          今回のアンケートを通して、全体的にエネルギー問題に対する意識の高さを伺うことができました。しかし、発電機器の性能もさることながら、設置にかかるコストや集合住宅への導入の難しさなど、解決すべき問題もあります。
          普段なにげなく使っている電気も大事な資源のひとつです。きたる夏にむけて、何ができるのかそろそろ準備が必要ですね。

          調査概要
          調査方法   インズウェブサービス利用後のインターネットによる任意回答
          有効回答数  600人
          調査期間   2012年5月13日~2012年5月31日

          保険の窓口インズウェブ

プロフィール

吉本 剛

1972年静岡県生まれ。建築系大学を卒業後、建築設備会社に就職し、技術職、営業職を経験する。その後、不動産会社に転職し現在に至る。宅地建物取引主任者の資格をもつ不動産のスペシャリストとして、ライフプランを見据えた記事を提供していく。

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