「柏市南高柳の家」気密測定

弊社新築住宅では‘気密測定’を全棟行っています。
気密測定とは簡単に言えば、家全体の隙間の量を測定する事で
省エネ基準では私たちの地域では床面積1㎡あたり5.0c㎡までの
隙間面積が許されています。
ちみに極寒の北海道の基準では2.0c㎡までが許容範囲となっています。

現在の在来木造住宅でも構法的にも改良が加えられ
自然と家の隙間が少なくなってはいますが、私たちのように
10年以上も前から高気密・高断熱住宅にこだわりを持って
設計/建築している人たちにとっては、相当隙間面積が
基準値ほどもあっては暖房や冷房の効率が非常に悪く
とても省エネ住宅とは呼べる代物ではありません。

そこで私たちは高気密・高断熱住宅での相当隙間面積(C値)は
1.0c㎡/㎡以下というのが常識で弊社住宅では0.5c㎡/㎡
前後が平均的な数値です。
(というか最近では最初の測定で0.5c㎡/㎡を切っていた場合、
それ以降は隙間をつぶさないという暗黙のルールがあります)

家は形状や施工技術によって、隙間量は変わります。
ですから全棟測定するのが常識で、「うちの会社では
○○です」なんて営業トークは全て虚偽と疑う必要があります。

さて前置きは終わり、今回の住宅では測定の結果
0.11c㎡/㎡という結果になりました。

家結び.COM

総相当隙間面積は、10c㎡しかありませんので
家全体の隙間が約3.16cm×3.16cm各の隙間しかない
という事になります。
この数値は家全体で名刺1枚の面積よりも少ない面積
という事ですから、超が付くほどの‘高気密’です。

断熱・気密オタクの私としては嬉しい限りで実際に作業に
携わる職人さん達に感謝ですが、過去に於いて‘気密が高い’
という弊害が無い事も無く、これからの施工において
万全を期す必要もあります。

未だ多くの住宅会社で‘おざなり’になっている気密ですが
これから家を建てようと考えている方は、その会社が全棟
測定をしているのか聞くことが必要で、出来れば過去住宅の
報告書も見せてもらうのも必要です。
でないと、「うちはとても省エネ住宅です」なんて言えませんから。

プロフィール

宮崎浩行(建築士・エムアンドエー設計工房)

千葉県柏市で外断熱、エコ、耐震などのこだわり住宅の注文住宅を設計施工

省エネ、耐震、水廻りなどのリフォームもご相談ください。
株式会社 エムアンドエー設計工房
〒277-0832 千葉県柏市北柏1-6-6 昭信ビル3号館3階
http://www.m-a-sekkei.co.jp

あなただけのアメリカ住宅を創ろう [千葉県柏市]
http://americanhouse.livedoor.biz/
地震に強い2×4、平均熱貫流率0.4の外断熱・高気密高断熱住宅。夏はエアコン1台で涼しげ、冬は蓄熱暖房機で小春日和。省エネ・エコを推進するをアーキテクトビルダーとそのスタッフのBLOG

フェラーリは今日も行く
http://m-a-sekkei.cocolog-nifty.com/construction/
「エコロジーアメリカンハウス」を創造する設計事務所兼ビルダーのビルディングダイアリー(現場日誌)

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