コカ・コーラ×nendo アップサイクリングされた循環型社会を提案
「コカ・コーラ」は、デザインオフィスnendoとのコラボレーションにより、「コカ・コーラ」のコンツアーボトルを100%再利用した、テーブルウェア “Coca-Cola Bottleware”を制作しました。
シンプルな形状でありながら、コカ・コーラのシンボル的な存在であるコンツアーボトルの面影を残すディテール。日本の硝子職人の手により一つひとつ丁寧に手吹きされ、温もりを感じさせる質感あるアイテムに仕上がっております
リサイクルから一歩進んだ、新たな提案
1886年の誕生から125年以上の長きにわたり、国境や文化の枠組みを越えて世界200以上の国々で愛され続けている「コカ・コーラ」。飲料としてのものにとどまらず、人が集う楽しいひとときや、毎日の生活にハピネスをお届けするブランドとして多くの人々の日常に欠かせない存在となっています。
ライフスタイルが多様化し、コミュニケーションが希薄になっている現代社会において、人と人とが寄りそって食卓を囲み、家族や仲間など大切な人と食を通したコミュニケーションの機会をつくるきっかけとして、「コカ・コーラ」からのオリジナルのテーブルウェアシリーズ、“Coca-Cola Bottleware”が展開されます。
コカ・コーラ×nendo
デザインを手がけたのは、国内外から高い評価を受けるデザインオフィスnendo。シンプルな形状でありながら、コカ・コーラのシンボル的な存在であるコンツアーボトルの面影を残すディテール。日本の硝子職人の手により一つひとつ丁寧に手吹きされ、温もりを感じさせる質感あるアイテムに仕上がっています。
原料となるコンツアーボトルは、回収、洗浄され、再度中身を詰め直すことで繰り返し使用されるリターナブルボトル。その過程で劣化し、ボトルとしての役割を終えたコンツアーボトルを全国のコカ・コーラ ボトラー社から回収し、100%再利用しています。
日本発の企画である「Sustainable Lifestyle + Design」のアイデアに基づき開発された“Coca-Cola Bottleware”は、創造性と職人の技により、新たにテーブルウェアとして生まれ変わります。
今回の「Coca-Cola Bottleware」では、飲料の容器としてのボトルから、食卓を豊かにするテーブルウェアに、そして、そのテーブルウェアをきっかけに、人と人とのつながりを強める存在として、アップサイクリングされた循環を造り出すアイテムとして、新たな価値を提案しています。
デザインコンセプト
コカ・コーラの誕生の地である、米国、ジョージア州の森に由来する、ジョージア・グリーンと呼ばれる独特の緑がかったガラス色と、細かい気泡や歪みこそが再生ガラスの魅力だと捉え、それを活かしたシンプルな形状にしたいと思う一方で、どこかにコンツアーボトルの面影を感じさせるものにしたいと考えました。その結果、まるでボトル上部が水平にスパっと切り取られ、ボトルの底だけが残されたような形のボウルやディッシュが生まれました。底面にあるナーリングと呼ばれる衝撃緩和のために施される突起は、決して目立つものではないものの、ガラスボトルの特徴のひとつであり、手にとって飲むと必ず見える要素です。そのナーリングを、さりげなく食器の底にあしらうことで、単なる役割を超えて、ガラスが再生されることで循環するイメージや、人と人とがリング状に繋がっていくことを想起させたいと考えました。(nendo)
佐藤オオキ/デザイナー、nendo代表1977年カナダ生まれ。2000年早稲田大学理工学部建築学科主席卒業。02年同大学院修士課程修了、同時にデザインオフィスnendoを設立。
06年Newsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」に選出され、12年Wallpaper誌(英)およびElle Deco International Design AwardにてDesigner of the yearを受賞。作品はMoMA(米)、ポンピドゥーセンター(仏)、V&A博物館(英)など世界の主要美術館に収蔵されている。
現在は東京、ミラノ、シンガポールを拠点に、世界中で200以上のプロジェクトが同時進行中。
nendo
日本のガラス職人によるハンドメイド
飲料ボトルとしての役割を終えた、コンツアーボトルを砕き、手で吹き、磨き、職人の手で丁寧につくられる、“Coca-Cola Bottleware”。製造を担うのは、青森県伝統工芸品 “津軽びいどろ” の指定工場であり、青森県が認定する伝統工芸士をはじめ多くの硝子職人が所属する、北洋硝子株式会社。1949年の創業時より、「宙吹き」という伝統的な技法で、漁業用の浮玉を製造してきました。
現在では、その伝統を受け継いだ職人技と、長い歴史の中で培われたさまざまな技法により、食器、花器をはじめとする、ガラス製品が製造されています。職人の手によってつくりだされる、豊かなかたちと色合い、透明感は、実用性を兼ね備えた工芸品としても高く評価されています。
“Coca-Cola Bottleware”の製造では、技法の一つである型吹きを採用。デザインに忠実に製造できる一方で、手吹きならではの風合いが生まれる製法です。
1500度の高温で熔融された再生ガラスを、吹き棹に巻き取り、成形温度や、素材の量を微妙にコントロールし、底や側面の厚みを調整しながら一つひとつ手吹きされ、丁寧につくり出されます。
また、温度変化が早く、気泡が多く残るといわれる再生ガラスを100%素材として製造することは、至難の業といわれています。
※北洋硝子株式会社は、コカ・コーラ コンツアーボトルの製造元である石塚硝子株式会社の子会社であり、ハンドメイド部門の生産を行っております。
同製品は、秋に開催されるデザインイベント、DESIGNTIDE TOKYO 2012にて発表するとともに2012年10月31日(水)からシボネ青山にて先行販売。シボネ青山にて先行発売した後、日本国内のデザイン、インテリア、ライフスタイルショップの他、海外でも発売する予定となっています。
コカ・コーラ ボトルウェア
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