新生活のインテリアコーディネート、家具選びやレイアウトのポイントは?
まずはイメージ作りから!
新生活のインテリア作りを実際に始める前に、まずは「どんなお部屋にしたいか?」というイメージを固めてみましょう。家具屋さんやインテリアショップに行ってから「これが素敵かも」とひとつひとつの要素を決めてしまうと、お部屋全体がゴチャゴチャとした印象になってしまうことも。またなかなか家具が決められずに困った…なんてこともありますよね。
「こんな部屋が良い」というポイントが定まっていれば、忙しい新生活に入る前に、スムーズにインテリアコーディネートをまとめることができます。
部屋のテイストを考える
まず決めておきたいのが、インテリアのテイストです。代表的なテイストとしては以下のようなものが挙げられます。
ナチュラルスタイル:家具の色は原則明るい木目。無垢等の天然木製品が基本です。
モダンスタイル:シャープで直線的なデザインが特徴。ガラスやメタリック素材等も使用し、都会的でクールな印象となります。
北欧スタイル:シンプルな直線・曲線を生かした木材家具が特徴。テーパードレッグ(直線的な脚)が付いた家具が多いです。
アジアンスタイル:ラタンやウォーターヒヤシンス(籐家具)等、東南アジアを感じさせる家具をポイントにします。
ヴィンテージスタイル:色褪せや、年月によって色の深みを増した家具を使用します。
カントリースタイル:パイン材・白木等、優しく素朴な雰囲気の家具を使用します。
インテリア雑誌やホームページ等を見て、どんなテイストが最も好きかを決めておきましょう。
二人以上で暮らす時には、好きなテイストをきちんと相談しておきたいですね。
部屋のカラーを決める
まとまりのあるインテリアコーディネートを作るには、お部屋を原則「3つのカラー」でまとめることが大切です。
1)ベースカラー:床や天井、壁等、広い部分を占める色です。ベースカラーはお部屋全体の70%~75%のバランスにしておくのが理想的とされています。新しいお部屋の壁紙・床の色味をしっかりチェックしておきましょう。
2)アソートカラー(メインカラー):大きな家具、カーテン、ベッドカバー、ラグ等、部屋全体の印象を決めるカラーです。アソートカラーは部屋全体の20%~25%程度の割合が理想的。
3)アクセントカラー:お部屋全体の5%程度、クッションや小物等に使用して部屋全体を引き締めるカラーです。
アソートカラーとアクセントカラーを同系色でまとめると落ち着いた雰囲気に。アクセントカラーに反対色を持ってくると、個性的でオシャレな雰囲気になります。
「新しい部屋、ちょっと狭いかも」という場合には、アソートカラーに薄いベージュやグレー等、明るく薄めの色合いを選ぶのも手。薄く優しい色合いは部屋の圧迫感を減らしてくれます。また部屋の建具(たてぐ:ドアやクローゼットの扉等)、もしくは壁の色と家具の色が揃っていると使用色が一色減るので、インテリアのまとまりが良くなりますよ。
何が必要?新生活の家具リスト
インテリアショップに行くと、ついつい素敵なソファやラグ等に目が行ってしまいますよね。でも新生活を始めるには、その他様々な家具や家電も必要になります。まずは基本的な新生活の家具リストをチェックしてみましょう。
【リビング・ダイニング】
・ソファ
・リビングテーブル
・ダイニングテーブル
・チェア
・パソコンデスク・作業用デスク
・テレビ台/AVボード
・カーテン/ブラインド
・電話台・FAX台
・リビングボード・本棚等のシェルフ
・照明(間接照明)
・ゴミ箱
・ラグ
・カーテン
・クッション等
【ベッドルーム】
・ベッド
・寝具
・サイドテーブル
・チェスト
・ワードローブクローゼット(クローゼットが無い場合)
・照明(間接照明)
・ラグ
・鏡
・ドレッサー
・カーテン
・ゴミ箱 等
【家電類】
・冷蔵庫
・炊飯器
・洗濯機
・テレビ
・ブルーレイレコーダー
・電気ケトル
・パソコン/FAX等
ライフスタイルで必要な家具も変わります
上記でご紹介したリストは、あくまでも基本的なもの。必ずしもこの全てが必要というわけではありません。例えばお部屋でパソコンや机上での作業をする時間が長い人であれば専用のデスクも必要ですが、時々使用する程度ならノートパソコンを普段はチェストの上等に置いておき、ダイニングテーブルをデスク代わりに使用することもできますよね。
そうすると、必然的に家具のサイズもかわってきます!!
またご自宅で映画を観ることが好きな方なら大きAVボードやラックがあった方が良いですし、本が好きなら本棚(ブックシェルフ)は必須でしょう。でも「外出することが多い」という方の場合、そこまで大きな棚は必要無いかもしれません。新生活のライフスタイルがどんな形になるのかを予想しながら、リストを絞っていくようにしましょう。
お部屋が狭い時には兼用家具を
「部屋が狭くて、色々な家具が置けない…」そんな時には、いくつかの用途で使える兼用家具を選んでみるのかいかがでしょうか?例えばソファとしても使える低いダイニングチェア+ダイニングテーブルなら、食事の時間にも、その後のリラックスタイムにも使うことができます。
また「ベッドとソファを両方置けない」という時には、寝具をしまえばソファになる「ソファベッド」にしてみるのも手です。
この他、チェストの上に鏡を置いてドレッサー代わりにする方法も。使用する家具の点数を抑えることで床面にも余裕が生まれ、お部屋がスッキリと広く見えます。
具体的にレイアウトしてみましょう
「テイストも必要な家具も決まったから、家具を買おう!」ちょっと待って下さい!実際に家具を購入する前にやっておきたいのが、レイアウトのシミュレーション(予想図作り)です。現在ではスマホアプリやインテリアショップのサイト等からも、インテリアコーディネートのシミュレーションができるようになっています。
部屋のサイズを測る
レイアウトを行う前に必要なのが、新生活で暮らすお部屋のサイズ計測です。
【計測・確認ポイント】
・床面の各辺の長さ(柱や出っ張りがある場合にはその長さも)
・天井の高さ(エアコンの位置等にも注意)
・窓の幅・高さ・カーテンレールの長さ
・各ドアの幅・高さ・開く方向・開くのに必要なスペース
・コンセント、テレビのアンテナジャック、電話アダプター、ネット配線の位置
賃貸マンション等の契約開始前に部屋サイズを確認したい場合には、不動産屋さんに「サイズ計測をさせて欲しい」と相談をしてみましょう。どうしても自分での計測が難しい場合、お部屋の間取り図から計算をするのも手。この場合には間取り図の縮尺率が重要になりますので、不動産屋さんに確認を取ってみてください。
家具のサイズを測る・確認する
これから購入する家具は、必ず事前にサイズ計測もしくはサイズ表記の確認を。また現在の家具を新生活のお部屋に持っていく場合には、家電も含めてサイズを確認します。
動線を考えながらレイアウトを
レイアウトを考える時には、毎日の生活での「動線」を頭に入れながら作っていきましょう。「動線」とは、お部屋の中の人間の移動を線で表したもの。例えばドアからダイニングチェアまで、キッチンからダイニングテーブルまで…こんなよく使われる動線の間に家具や小物があったらどうでしょう?動線が塞がれてしまい、毎日の生活にストレスが生まれることになってしまいますよね。
またテーブルとイスを置く場合、イスをしっかりと引いて座るには天板の端から80センチ程度の余裕が必要です。「とにかく家具が入れば良い」ではなく、気持ちよく動けることを考えたレイアウトにしたいですね。
部屋を広く見せるには?
平面的なレイアウトだと忘れてしまいがちなのが、家具の「高さ」の問題です。立っている状態で目線に入る高さに家具があると、圧迫感が強くなります。人間の目の高さの平均位置は1メートル50センチ程度。
これより高い家具がたくさんあると、お部屋が狭く見えがちになるというわけですね。反対に胸よりも低い位置にある家具は圧迫感が少なく、お部屋を広く見せてくれます。ワンルームや小さめのお部屋のインテリアを広く見せたい時には、ローソファ・ローチェスト等、低めの家具を意識的に選んでみるのがおすすめです。
また床面の一部に「家具が置かれていないコーナー」があると、お部屋にゆとりが生まれてスッキリと見えます。テーブルやデスクを中央に置かずに壁に付けたり、ソファの前にリビングテーブルを置かずに小さなサイドテーブルを置く等すると、床面を広く取ることができますよ。
新生活の家具選びのコツ
家具選びでは、テイストやデザインだけでなく「使いやすさ」を考えることも大切です。主なエレメントの選択ポイントについてご紹介します。
●テーブル
ダイニングテーブルの大きさは、一人暮らしの場合には一辺50センチ~60センチ程度でもOK。でも二人家族の場合、60センチ天板では品数が多い場合・大皿を置く場合等には手狭に感じられることもあります。
二人家族であれば80センチ以上のサイズが平均的と言えるでしょう。お客様が頻繁に来るご家庭の場合には、サイズが気軽に変更できる伸長式のテーブルが便利です。正方形・長方形といったスクエア型のテーブルは、壁やカウンター等にピッタリと付けてレイアウトすることもできるため、小さめのお部屋のインテリアにも適しています。
反対にオーバル型・円形テーブルはレイアウトに余裕が必要となる分、動線が滑らかになるのが魅力です。小さなお子様が居る・ペットが居るご家庭等、テーブルまわりで動くことが多いお部屋にも適しています。
●チェア
背もたれも肘掛けも無いスツールタイプ→背もたれがあるタイプ→肘掛けがあるタイプの順番に存在感・圧迫感は強くなります。「ダイニングテーブル+チェアを置くスペースが狭い」といった場合には、スツールタイプのチェアを置いてみるのも手です。
反対に肘掛けがあるタイプのチェアは、長時間リラックスして座ることができます。デスクで作業をする時間が長い、食後にもダイニングでゆっくりすることが多いという場合等には、肘かけタイプの方が良いかもしれません。
●ソファ
二人がけの場合、通常サイズは120センチ~140センチ。でもゆったりと体を伸ばしたい、時にはソファで昼寝もしたい…という場合には、二人で使用する場合でも3人がけの160センチ以上のソファの方がリラックスできます。
革張りソファはホコリ等が付きにくく、耐久性が高いのがメリット。ただメンテナンスに少々手間がかかりますし、布張りのように色や質感を変えられません。インテリアスタイルやライフスタイルに今後も変更予定が無いという方に向いています。
反対に取外しができる布張りソファは、手軽にカバーリングで印象を変えられるのが魅力。取り外しができるタイプだと洗濯もしやすく、見た目にもキレイな状態をキープできます。
●シェルフ
背面板が無いタイプのオープンシェルフは、向こう側が見える分だけ圧迫感が少ないのが魅力です。収納としてだけでなく、お部屋の間仕切り等のためにも使用できます。
「お部屋の収納が少ないから、しっかり収納力があるシェルフが欲しい!」という場合には、敢えて天井まで届くようなタイプを選んでみるのも手。壁と同色系の一面型シェルフを選べば柱や壁と同化しやすく、圧迫感が比較的減らせます。
●カーテン
新生活の家具選びの中でも、忘れられてしまいがちなのがカーテン。でも実際には、カーテンは他の製品で代用ができないものですから、新生活を始める時に最初に必要になる要素です。またカーテンはお部屋の中を占める面積が広いので、色や質感でインテリアの印象が大きく変わります。
カーテンの色選びに迷ってしまった時は、床や建具の色味を参考にするのも良いでしょう。フローリング床の色味が明るい場合には、やや濃い目の色合いでカーテンの色味をお部屋のポイントにしてみるのも手です。
反対にフローリング床の色味が濃いブラウン系等の落ち着いた色合いの場合、カーテンの色が深く濃い色だと部屋全体に圧迫感が生まれてしまいます。このような時には、柔らかく明るい色味を選んだ方がバランスが取りやすいですよ。
おわりに
新生活のインテリアコーディネートのポイントはいかがでしたか?新生活用の家具というと「家具セット」が思い浮かぶ…という人も多いはず。でも必要となる家具やベストな家具の大きさといったバランスは、家族構成やライフスタイルによっても変わってきます。自分や家族がどんな風にお部屋で過ごすのかを想像しながら、ベストな家具を選んでみましょう。
小島真子 さんの記事
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