素材としてのコンクリート打放し
2014年5月20日
世田ヶ谷区民会館・区役所…。
1959年・60年に出来た、
コンクリート打放しの建築なのですが、
実際に観ると、
かなりボロボロな感じに見えてしまいます…。
設計した前川國男は、元々、
コンクリート打放しに、
素材としての美を感じていたようで、
初期には、
数々の名作を、コンクリート打放しによって、
つくり出していました…。
ただ、やはり、
こうした亀裂や風化、というものに直面し、
もっと時間に耐えうるものにしなければ、
ということを痛感することになります…。
そして、
コンクリートの上に、もう一枚、
何かを着せることが必要と考え、
その後は、
コンクリートの表面をタイルで覆った、
「打込みタイル」というものへと移行していきます…。
これは、
建築の耐久性というものを、真面目に考えた結果であり、
非常に良心的な態度だと思います…。
ただ、
今、無責任に、観に行くだけの感想で言うと、
意見は反対になってしまいます…。
話は、以下に続きます...。
https://www.facebook.com/NakamaKunihiko/posts/707093839349827
仲摩邦彦建築設計事務所
ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。
建築は、建築主であるお客様や、様々な条件・環境等の、出会いや組み合わせにより生まれるものであり、それぞれが、その機会でこその個性的なものだと考えています。 「これしかない」と納得できるようなものを...