一番高い...。

2014年7月12日

1963年、
それまでの、
建築物の高さは、31メートルまで、
という高さ制限が撤廃され、
容積制限へと切り替わりました…。


これを受けて、
東京海上ビルディングは、
地上32階、高さ130メートルの、
日本最初の超高層ビル計画として構想されました…。





設計した前川國男は、
この、高さ制限から容積制限への移行を、
このように捉えました…。


「高くするのは結構、
 但し、躯体を引き締めて足許の大地は開放しなさい、
 というのが法の本来の趣旨」である…。


そして、この東京海上ビルディングでは、
超高層を実現した上で、
その足許の、地上部分は、
敷地の実に3分の2を、
公共性のある広場として、
市民に開放しようと考えました…。


また、窓を、
格子状の外壁の奥に入れることで、
窓と格子の間に、避難のための廻廊をつくり出す…。


さらに、
その廻廊によって、
万が一、火災が起こっても、
上階への延焼を防止する…。


そして、
そうした公共性や安全性への取り組みは、
東京駅の外観とも呼応しているという、
印象的な、赤みがかった煉瓦色のタイルの格子が、
まるで浮き上がって見えてくるような、
彫りの深い、独特の、存在感のある佇まいによって、
新しい都市景観をつくり出すことと同時に、
実現することを目指していました…。


そのように、
考え抜かれた計画であったわけですが…。


お濠端で、皇居を見下ろすような超高層ビルは、
美観上、いかがなものか、という、
いわゆる「美観論争」をはじめとした紛争へと巻き込まれ…。


時の総理大臣までが絡む、
政治問題へと発展してしまいます…。


そして...。

話は、以下に続きます...。
http://knakama.seesaa.net/article/401606219.html

仲摩邦彦建築設計事務所

プロフィール

仲摩邦彦建築設計事務所

ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。

建築は、建築主であるお客様や、様々な条件・環境等の、出会いや組み合わせにより生まれるものであり、それぞれが、その機会でこその個性的なものだと考えています。 「これしかない」と納得できるようなものを...

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