キッチンサイズについて

2016年2月8日

計画中、

「キッチンのサイズってどう選ぶのですか?」

という質問がありました。



最近は機能やデザインなどすごく便利でオシャレな

製品など数多くの種類がありますが

サイズを選ぶときには、大きく分けて

①高さ

②奥行

③幅

の3つの基準があります。



ということで3回に分けてつぶやきます。


今日は高さについてです。




キッチンメーカーの標準ユニットとしての高さは

80cm、85cm、90cm

を用意されることが一般と思います。



ここで自分の身体に合わない高さで

どの様な問題が起こるのか?


ですが


低すぎる場合は、腰に負担がかかり腰痛の原因となります。





また

高すぎる場合は、

食材を切る時肩に力が入り肩こりの原因になります。





そこで、よく目にする計算式があります。


<最適なキッチンの高さの目安= 身長 ÷ 2 + 5cm>

です。


例えば

160cmの身長の方であれば

160÷2+5=80+5=85cm

です。


そのひとは85cmの高さのキッチンが最適となります。


しかしながら

それぞれ同じ身長でも体型が違います。


また各々動きや力の入れ方も癖があります。


さらにキッチンマットを敷いたり、

スリッパを履いて作業されるのであれば

その厚みも高さに加算しなければなりません。


すべてが千差万別なので、

計算での最適は、ちょっと無理がありますよね。


やはり

実際、ショールームなどのキッチンに立って

作業する際の体勢や力の入れ具合等を

シュミレーションすることが

自分にあった最適な高さになると思います。


例えば

「固いものを包丁で切る時などは、

ちょっと体重がかけられる高さ」



「コンロがガスなら五徳の高さがプラスされるのとで

鍋を振る事を考慮した高さ」



「コンロがIHだとフラットなのと

鍋を振る事もほとんど無いことを考慮した高さ」


などで調整していきます。


ところが

包丁を使うなど台での作業には最適高さが、

コンロで深鍋を使ったりフライパンをあおったりする時に

もうすこし低いほうがいいなと感じる場合があります。



この時は、どちらを優先するか

日頃の料理内容で判断することになるかと思います。



一日でキッチンでの作業が長いですので

自分の身体的負担を無くすためにも

ここは妥協せず

微調節したキッチンを選びたいものですね。



衣装のサイズを決めるように・・・。



現在は微調節に対応しているメーカーも増えていると思いますので

デザインや最新機能だけでなく

基本的な高さの部分は一番に抑えておきましょう。



次回はキッチンの奥行についてつぶやきます。

岩瀬隆広建築設計

プロフィール

岩瀬隆広建築設計

想いを諦めないアイデアいっぱいの家

熊本の住宅設計を中心に新築からリノベーションまで限りある予算の中でも「質の高い心地よい住空間」を提案しています。「想い」をあきらめないアイデアいっぱいの家を目指すパートナーとしての一級建築士事務所...

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