素晴らしい晴天の中
無事地鎮祭が行われました。





この日に至るまで時間はかかりましたが
クライアントの思いのこもった
すまい設計が
できたと思います。

これからは、
その思いを具現化するため
大切な作業になります。

というのも
どんなに素晴らしい架空の家を設計しても
具現化できなければ本末転倒!!

だからこそ、
計画以上に、クライアント、施工業者と共に
密な打合せとなり
共通目標へと向かうことになります。


私にとっての地鎮祭は、
クライアント自身の世界へとつながる
「じぶんドア」を持つ住処を実現するためにも、

「完成まで全力投球で行くぞ!!!」と
自分自身に宣言する日でもあります。 (続きを読む)

1年以上ご無沙汰しておりましたブログを再開します。

現在着工しました戸建新築工事の進捗状況をUPします。


建設地は造成から6年経ったひな壇状の分譲地で

道路から2m弱の高さに位置します。


この土地の地盤調査の結果

擁壁の高さの安息角より

<安息角:土・砂などの堆積(たいせき)物が崩れないで安定しているときの、

斜面と水平面とのなす最大角度>

深い位置に基礎が無いため

最終的に

部分転圧工事を選択しました。


部分転圧工事を簡単に説明しますと

地盤の緩い一部分の場所だけを掘り起して

地面を締める固化材と一緒に埋め戻し

30cmごと

入念に転圧をする工事です。

①掘り込み



②埋め戻しと固化材投入


③撹拌

④ランマーでの転圧



ん? 地盤改良工事?と考えそうですが

業者曰く

地盤改良ではなく地業(ちぎょう)ということで

基礎の下の地盤を締固めするための

砕石や割栗の転圧と同じ工事だそうです。

建物が接する地盤全体を補強する

地盤改良(表層改良、柱状改良、小口径鋼管杭)

に比べ

工期が早く、

コストが安く、

何より土地の価値が下がらないということです。


工事は1日で終了でした! (続きを読む)

ブログ再開です。


事務所の所在地は、

一番被害の大きかった益城町のすぐ隣で、

結構、機器が損傷しましたが

ようやく 

作業に必要な電気機器等の復旧が終わりました。

まず、一歩前進です。



さて

2016年4月14日 21時26分 前震 震度7 M6.5

事務所で仕事中 

突然

下から突き上げるような超巨大な揺れが襲い

気が付くと本棚の下敷きとなり

本の山に埋もれていました。



辺りは、真っ暗となり

遅れて緊急地震速報の警報だけが

鳴り響いていました。



揺れが止まるや

すぐに外に出ようと

手探りで前進。


しかし家具や本、電気機器が倒れ

なかなか玄関までたどり着かない。



普段は10歩程度で外に出れるのに・・・。



全身の感触で物にぶつかりながら

ようやく外に出ました。



これが熊本地震の始まりでした。


続いて

2016年4月16日 1時25分 本震 震度7 M7.3

自宅のマンションで家族熟睡中

前回より大きく長い揺れの地震でした。



揺れが止まるのを待ち、

わが子を抱え、妻と共に外へ逃げました。


前回の教訓で

室内に避難通路を確保していたため

すぐに出ることができました。



しかし、前の家屋は倒壊。


皮肉なもので

星空の視野が広がっていました。



同じ場所での2度にわたる大地震は、

日々の生活の中で当たり前に存在した世界が、

一瞬で崩壊してしまう自然の驚異を

体験することになりました。



私は、建築士です。

建築物を生み出すうえで

地震に対して十分考慮し設計監理しています。


しかし

あくまで過去のデーターのもとでの話です。


今回

この大地震を語る学者さんの説明内容や

自分の体で経験し思うこと。


それは、

自然の驚異対し

人間に計り知ることはできない

と強く感じました。



そんな中

普段感じることのできない

人とのつながりの大切さを

感じることができました。


私たち家族は、2週間程度

避難所生活をしましたが

過酷な状況である中でも

多くの人たちの

思いやる心を見たり触れたりし

本当に

日本人で良かったと

心から思いました。





最後に

地震による現況を少しおはなします。


私が被災現場を歩き見る中で

家屋の損傷、崩壊に限定すると

明暗の別れた大きな要因に

その土地に建つ地盤の軟弱度と

1981年の新耐震基準の前か後で

大きく差が出たようです。






前震で目立つ被害は

ブロック塀や擁壁の倒壊が多く

それによる道路が遮断される状態が

多々見られました。


もし火災が発生していたらと思うと・・・。

怖い 怖い!!




ということで今回はここまでにします。


以上ブログ開始のお知らせでした。 (続きを読む)

ある質問に

Q:建て替えで同じ2階建ての家を

建てようとしているのですが、

地盤改良の必要性有ということで

思わぬ出費となっております。



以前の2階建ての家では、

何も問題なかったのに

今回は必要とのこと。



もし地盤改良しないと

住宅保証の適用が受けられません

と言われました。 

 

本当に地盤改良は必要なのですか?


A:まず必要性を話す前に、

建替えの家が前の家と同じ

2階建てとしも

全く位置に同じ形状、

同じ大きさ、

同じ重量無い限り

不同沈下する可能性はあります。


以前話したように

その家の重さと

その土地の地盤が支える力と関係であります。



依然と全てが全く同じ条件であるという方が

難しいかと思います。


しかし、

それでも自分の責任で地盤改良しないとしても

住宅保証を受理される場合、

その地盤に対して地盤改良の不必要という

構造計算など細かな根拠となる

ものを提出し承認を受けなければなりません。



よって

建替えだったとしても、

更地で建てる場合と同様に

新規で家と地盤の関係を

考えていかなければなりません。



とっ

お答えするのが一般的です。


しかし

◇そもそもその地盤改良の有無の判断基準ってどうなの?◇

地盤の状態や

軟弱地盤の位置や厚みなど総合的に

判断しなければ分からないのですが

ざっくりいいますと

支持力が

1平メートル当たり2トン未満の場合は、

地盤補強を考えていきます。



ここで

一般な木造二階建ての重量は、

1平メートル当たり1~1.3トン程度くらい。


この数値をみたら大丈夫じゃないの?

と思いますよね。



建築の最低基準の数値は、

安全率という数値をかけた値となって

結構、余裕を持たせています。



その上でそれぞれの

家も大きさ、形、重量が

違うのにも関わらず、

全てを一括した安全側の重量で

判定しているのが現状です。






スウェーデン式サウンディング調査(SWS試験)で

5ポイント検査した結果

1ポイントでも

地盤補強の軟弱地盤のデータが出たら

地盤改良が必要とする

より安全側へ判定されます。



上記の説明で分かりますように

安全側のうえに安全側とどんどん積み重ねた結果

保証制度を盾に

地盤改良という

大きな出費をさせられることが

多いのではないでしょうか。



<※ここで地盤改良について注目するサイトをどうぞ>

『地盤改良工事の7割が「不要」の判定も!

「ムダな工事」を見分けて一戸建てを建てる術』

(オウチーノサイトより)

http://www.o-uccino.jp/article/archive/ie/20130529-zibankairyo/

これらの要因は、

大きく分けて

2つあると思います。



①業者任せで

一つの判定を鵜呑みにするしかなく

言われるがまま受入ること



②木造2階建ての場合は

それぞれの家の重量が

その地盤に合った基礎を

細かく構造計算をしないこと



①の対策として

ここで聞き慣れないと言葉があります。

「地盤セカンドオピニオン」

です。

簡単にいいますと

今かかっている医師(主治医)

以外の医師に第2の意見を聞く

セカンドオピニオンのようなもので、

地盤改良が必要かどうか

判定業者と全く関係のない

調査会社に判定してもらうことです。



このことで、

業者同士の繋がりを断った

お客様独自で

判定内容を得ることができます。



一方的判定から公正な判定へと変えることができます。


※例:地盤調査会社(住宅地盤の専門医 地盤ネット)

http://jibannet.co.jp/



②に関して

それでも地盤改良の必要性ありと判定された場合で

納得いかない場合は、


②の細かい構造計算の上

でさらに検討することです。



もちろん調査費や構造計算費用は別途必要ですが

地盤改良が必要ないのに

50万円~150万円、それ以上の大きな無駄な

お金を出費するくらいなら、

試す価値はあるかと思います。



でっ僕が感じる国や業界へのつぶやきです。

国の方針、住宅業界は、

大きな震災が起こるたり、

不正による人災など起こるたび、

国民の不安をいいことに

過剰な性能をうたった

政策や商売

政府が勝手に世界へアピールした

二酸化炭素排出量の削減の数値目標を達成するために

省エネ、省エネ、低炭素、低炭素と

何か地球にいいことをしている

素晴らしいような言い回しで

国民を誘導した

政策や商売

そんな世の中で建てようとする

「わが家」

だからこそ

一度立ち止まり

「本当に必要?」

と1人1人が考えていかなければいけない

そんな時代だと思います。



これから家つくりを考えている方々には

「周りに流されない自分だけの家を実現してほしい」と

常々願っている今日この頃です。


以上

④その地盤改良工事は本当に必要か?

 過剰で無駄? 


⑤地盤セカンドオピニオンって?


でした。 (続きを読む)

<木造2階建て程度としてお話しします>

前回の調査で、軟弱地盤で地盤改良が必要と判定された場合

住宅の荷重に地盤が耐えられるよう地盤補強しなくてはなりません。

そこで、どんな地盤改良が選択されるのだろうか?



地盤改良には主に、

1)表層改良(ひょうそうかいりょう)

2)柱状改良(ちゅうじょうかいりょう)

3)鋼管杭(こうかんぐい)

の3種類があります。




表層改良(ひょうそうかいりょう)



軟弱地盤の層が地表から2メートル以内の場合に

軟弱地盤層の強度を上げ、

下部の良好地盤層と一体化させて支持地盤を造る工法です。

表層改良に掛かる費用


深さ1m当り
2~3万円/坪


1階の床面積が20坪程度で、

深度1メートル程度を改良する場合、

およそ40~60万円ほどが目安です。


ただし、狭小な土地により

搬入や作業スペースの確保が難しい敷地環境や

マージンなどが積み重なる等々で

より金額が大きくなる場合があります。



深度が2メートルぐらいになると、

柱状改良の方が、

安価に抑えることができる場合がありますので

比較検討すると良いかと思います。



ちなみに、表層改良は、

それ以上の地盤補強ということなので

柱状改良や鋼管杭でも選択できます。



表層改良ついて

具体的には「地盤の専門家サムシング」のサイトが分かりやすいと

思いますので参照してください→

https://www.s-thing.co.jp/jiban_kairyo/kairyo_koho.html#15




表層改良の注意点

①改良する深さよりも浅い所に地下水位がある場合
 は避けろ!

②良好な地盤が傾斜して存在する場合は
地盤の支持力に要注意!


なぜなら

傾斜で表層改良の厚さが違うということは

良好な地盤にかかる重量が違うということで

大丈夫かちゃんと計算し直さなければなりません。


③改良範囲に近接して、

隣地の家屋や塀などがある場合は、

掘削による影響を考慮すべし!


近隣トラブルの原因になりますので

事前の状況把握は必須です!!!



④六価クロム(発がん性物質)が溶出する

 材料を使用してるかどうか確認すること!

 使用している場合は、やめたよう!!

 じぶんの家族の体だけでなく

 土壌を伝わり近隣にも影響を及ぼします。

 
 また土地の不動産評価も下がる場合がありますよ。




<六価クロムについて>

具体的には「地盤の専門家サムシング」のサイトが分かりやすいと

思いますので参照してください→

https://www.s-thing.co.jp/column/jiban_kairyo/post_9.html




柱状改良(ちゅうじょうかいりょう)



柱状改良とは

軟弱地盤が2メートル以上8メートル以下の場合に用いられる方法で、

土の中にコンクリートの柱を造ってしまう方法です。



具体的には「地盤の専門家サムシング」のサイトが分かりやすいと

思いますので参照してください→

https://www.s-thing.co.jp/jiban_kairyo/kairyo_koho.html#14



柱状改良に掛かる費用


4~5万円/坪


1階の床面積が20坪程度で、

深度4~5メートル程度を改良する場合、

およそ80~100万円ほどが目安です。


ここでも表層改良と同じですが

狭小な土地により

搬入や作業スペースの確保が難しい敷地環境や

マージンなどが積み重なる等々で

より金額が大きくなる場合があります。



柱状改良の注意点

①柱状改良部に基礎の接地面が

既定以上確保しろ!


②宅地内に擁壁がある場合は
柱状改良部を底版に当てないように!

 
③工事には水道が不可欠!


④その土地が埋蔵文化財包蔵地内である場合は、
調査が入るため着工が数か月遅れる場合がある。



⑤表層改良と同じくセメント系を使用する場合は
六価クロム(発がん性物質)が溶出する材料を
使用してるかどうか
確認すること!
 

※六価クロムについて

具体的には「地盤の専門家サムシング」
のサイトが分かりやすいと
思いますので参照してください→

https://www.s-thing.co.jp/column/jiban_kairyo/post_9.html




◇◇◇ここで環境にやさしいナチュラルな柱状改良はこれだ!!◇◇◇

これまでセメント系の柱状改良の

地盤改良をはなしましたが

その中での注意点でもはなした

土地の不動産価値が下がる心配がある

と言われています。


その中の六価クロムという発がん性有害物質が

発生する恐れや、

地中に立てた杭が埋設物と

みなされるため

土地を手放す際に産業廃棄物として

撤去する大きな費用がかかるなど。


例えば

たまに見かけると思いますが、

つぶれたガソリンスタンドや工場など

長い間そのままにしていることの

大きな要因として

上記の事が大きく

関わっているからでしょう。


ちなみに

売地を探す際も以前の状況を把握すること、

その後

どのような処理されているか

把握することも大切です。



そこで現在、セメント系でない砕石を使った

地盤改良の工法があります。


これは支持層まで掘った穴の中に

天然の砕石を30cm程度ずつ入れ

柱状に転圧して固めることで

建物を支えるという、

環境にやさしく撤去の心配も要らない方法です。



また天然砕石の杭は水を通しやすく、

周囲の地層の水圧をうまく吸収して

液状化を抑制するものです。



費用的にはセメント系の2~3割増程度となります。


詳細は「参照元:ハイスピードコーポレーション㈱

新地盤改良工法 | HySPEED工法 | ハイスピードコーポレーション」

より参照してください」→

http://www.hyspeed.co.jp/kairyo/



値段は高くなりますが

家を建てることは、

これから自分の家と土地に

投資していくのだと考えると

安い値段だけでなく

今後のじぶんの資産として

考えることも重要かと僕は思います。









鋼管杭(こうかんぐい)


鋼管杭とは

建物の地盤が軟弱な場合に

地中に打ち込む鋼製の杭のこと。


軟弱地盤が深度2m以上で、

狭小地など大型重機の搬入が難しい場合に行います。


深度30mまで工事可能です。


具体的には「地盤の専門家サムシング」のサイトが分かりやすいと

思いますので参照してください→

https://www.s-thing.co.jp/jiban_kairyo/kairyo_koho.html#16



工期は通常1日から2日ほどで、

狭小な現場にも対応可能です。



鋼管杭の長さを決める際の先端を支持地盤は、

N値≧15が2m以上連続していなければならない。



鋼管杭工事に掛かる費用は



6~7万円/坪



1階の床面積が20坪程度で、

深度5~6メートル程度の鋼管杭工事の場合、

およそ120~140万円ほどが目安です。





以上一般的な3種類の地盤改良をおはなししました。


地盤改良する場合、60万円~150万円、

場合によってはそれ以上かかる場合があります。



金額からすると

追加金額とはいかないくらいの大きさですので

まずは設計のできるだけ早い段階で

一度調査することをお勧めします。


次回は

④その地盤改良工事は本当に必要か?
 過剰で無駄?

をおはなしします。

以上

③地盤改良ってどんな種類があるの?
 そしていくらぐらい?


でした。 (続きを読む)

前回、不同沈下についておはなしましが、

その最悪の状況にならないよう

家を建てようとする土地の状態を

把握することが大切となります。



それでは地盤調査の流れについて

①現地調査チェックシートで判断

<注意:2階建て木造住宅以下の場合限定

(住宅瑕疵担保責任保険設計基準より)>

地盤調査の必要性を判断するのは、

あくまで専門家の判断が必須!!


②<必 要>地盤調査が必要場合は申込

 <不必要>調査に基づいた基礎選択


④地盤調査


⑤地盤改良が必要かどうか判定及び地盤調査報告書の受領

        
⑥<必要>調査に基づいた地盤改良と基礎選択

<不必要>調査に基づいた基礎選択

となります。



①現地調査チェックシートで判断


現地調査チェックシートは以下の通りです。

土地の現状把握の参考に!




上記のすべてがAに該当する場合は、




②<不必要>調査に基づいた基礎選択

となるす。


一項目でもBが選択された場合は

②<必 要>地盤調査が必要場合は申込へ進みます。


申込む場合は、家を建てる施工業者がする場合や

もしくは、設計事務所、施工業者を通して

調査会社に委託するのが一般的です。



そして、

建物の位置からその下の地盤状況の調査を行います。



ここで注意しておかなければならないことは、


注意1:現地調査チェックシートでの判断は

2階建て木造住宅以下の場合に限るということです。

(住宅瑕疵担保責任保険設計基準より)


注意2:地盤調査の必要性を判断するのは、

あくまで専門家の判断が必須となります。


ここで、

チェックシートの内容から分かるように

敷地の周辺や状況が

非常に曖昧であるように思えます。



例えば、

近隣の地盤調査のデータから

良好な地盤と思っていても

いざ建物の建つ位置で

何か所か地盤調査してみると

そのデーターはバラバラで、

場合によっては地盤改良の必要性が

あると判定されることもあります。



また

建てる敷地が 

以前に地盤調査したデーターがあったとしても、

地盤の層も経過変化し

データーが変わる場合もあります。



それらを考えると、

地盤調査は必ず行うことを強くお勧めします。



④地盤調査


そこで建築物と現況や事前の

地盤データーから判断し、

地盤調査の方法を決定します。



住宅で使われる地盤調査の主な方法は以下の3つになります。


◇スウェーデン式サウンディング調査(SWS試験)


◇ボーリング調査(標準貫入試験)


◇表面波探査法



などあります。



その中で木造戸建住宅での地盤調査は、

簡易で安価ということもあり

スウェーデン式サウンディング調査(SWS試験)

が多く採用されています。



◇スウェーデン式サウンディング調査(SWS試験)


調査方法は第1回で説明した内容と重複しますが

まず何㎏(25㎏、50㎏、75㎏、100kg)

で貫通するかを測定します。



この時貫通した場合、

その地層は自沈層といい

軟弱地盤であると判断します。



100kgで貫入しない場合は、

らせん状の先端部を地中にねじ込み、

地盤の固さを測定していきます。


【 メリット 】

・ 試験費用が安い

・ 既存の建物があっても調査が可能

・ 安全側での結果を得られる


【 デメリット 】

・ 最近は全自動の測定機器を使われる

ことが一般的で

誤差が少なくなってきています。



手動は、調査員によって誤差がでやすく

慣れた調査員と不慣れな調査員では、

試験結果が大きく変わる場合があります。




しかしながら

ベテランの調査員での手動は、

経験からくる感覚を生かすことができ

より正確に地盤状況を把握できると思います。



・地中の石や造成の時のガラなどの影響を受ける


【費用】

約30,000 ~ 50,000円

地盤調査の中では最も安くなっています。

貫入試験は、通常4~5点で行われます。





◇ボーリング調査(標準貫入試験)


ボーリング調査は最も基本的な地盤調査方法です。


しかし、木造住宅ではあまり使われていません。




先端にサンプラーを取り付けたロッドの上に


63.5kgのドライブハンマーと呼ばれるおもり


を76センチ自然落下させて打撃します。




標準貫入試験用サンプラーを地面に


30センチめり込ませるのに要する打撃回数を


N値といい、このN値によって地耐力がわかります。





同時にサンプラーで土を採取し、

砂質土なのか粘性土なのかを調べることができ

その地盤の組成や、

N値との整合性を確認することができます。




正確な地盤調査ができる反面、


かなり費用が掛かるため、


鉄筋コンクリート造の中規模以上の建物を建てる場合は


この方法を使って地盤調査をしますが、


一般の木造住宅ではあまり使われていません。



【 メリット 】


・ その地盤の組成が目視で確認できる

・ SWS試験や表面波探査法などよりも深い10m以上の調査が可能

・ データの数が豊富で他地点との比較が可能


【 デメリット 】

・ 調査に使用する機器が大型のため、広いスペースが必要

・ 調査に時間がかかり、費用も高額

・ 1mに対して30cmのサンプル最終のため、

全体の30%ほどしか地質を知ることができず十分ではない

【費用】

約150,000 ~ 250,000万円/一ヶ所


金額に開きがありますが、

これは、良好な地盤の層(支持層)の深さや

測定地点数による違いです。


調査の深さが10m未満で、1か所を調査する場合は、

15万円程度でやられているところが多いようです。


ただ、支持層が深い場合には、

調査する深さが深くなるため、

大よそ1m深くなる毎に1万円が追加でかかるようです。



◇表面波探査法

表面波探査法は、

地表から地中に向けて、振動波を発信し、

地盤の硬さを調べる方法です。


硬い地盤ほど振動波が速く伝達する性質を活用し、

振動波の反射時間によって、

地盤が硬いか柔らかいかが分かります。


費用はスウェーデン式サウンディング調査と

ボーリング調査の間ぐらいで、

スウェーデン式サウンディング調査よりも、

正確な調査結果が得られます。



【 メリット 】

・ 地中の石やガラの影響を受けにくい

  SS試験が点で調査するのに対して面で調査するため、

  石などの影響を受けにくくなります


・ 調査員の技量に左右されにくい


【デメリット】

・ 地盤調査費用が高い

・ 深度が深い部分の精度が低いため、

表層部での診断となってしまう


【費用】

約50,000 ~ 80,000円

徐々に金額も下がってきましたが、

SWS試験の2倍ほどかかります。


調査点は、敷地内の4~5点にて行われます。



⑤地盤改良が必要かどうか判定及び地盤調査報告書の受領



木造住宅に多いスウェーデン式サウンディング調査(SWS試験)

を例にはなします。


地盤の判定後、地盤調査報告書が提出されます。



        
報告書は今回の調査結果より

調査データーなどの資料と

地盤の状態や地盤改良の必要かどうか、

基礎の仕様等などの考察した判定書

となります。

ここでポイント

自沈層があるかどうか!


■自沈層とは


ぐりぐりとハンドルを回転させなくても、

50kg、75kg、100kgといったおもりの重さだけで

下に沈んでいく部分の地層



■軟弱地盤とは

軟弱地盤に対する明確な数字上の定義はありませんが、

一般的には、100kg以下の自沈層がある地盤のことを総称して

軟弱地盤という場合が多いです。




上記のような各調査ポイントごとの地盤状態の調査書が

あります。


その中で赤のラインから左にある場合は自沈層となります。


ただ自沈層があるからすぐ地盤改良という訳ではありません。

 
自沈層がどのように存在しているのかによって判断されます。


もちろん赤ラインから右にある場合は


地盤改良が必要ないということになります。



しかしそのポイントは良好な地盤としても

他のポイント次第では、必要ありと考察されます。


地盤補強の必要性や基礎の仕様は

全てのデーターより地盤の層の状態を把握し

専門家によって判定されることになります。



また判定に即した設計・施工することで、

地盤保証の適用となるのです。



基礎の不同沈下等にかかる事故は瑕疵の中でも

最も深刻なものなので

地盤保証は入っておきたいものです。



⑥<必要>調査に基づいた地盤改良と基礎選択


必要となれば地盤保証の基準に即し

その地盤に合った地盤改良及び基礎の設計し

承認を受けることになります。



<不必要>調査に基づいた基礎選択

不必要であれば、地盤の状態や建物の形状や重さから

適切な基礎を選択することになります。



しかし!

ここで、「本当に地盤改良が必要なの?」

て思う人がいるかと思います。



そのことは

④その地盤改良工事は本当に必要か?

 過剰で無駄?

⑤地盤セカンドオピニオンって?


でおはなしします。



最後にポイントのまとめです。


1、自分でも現地調査チェックシートで調査してみよう!


2、必ず地盤調査し、地盤保証には加入しておこう!


3、スウェーデン式サウンディング調査(SWS試験)の場合

  自沈層があるかどうか確認しよう!


4、地盤改良が本当に必要か?と思われるなら、

  地盤のセカンドオピニオンを考慮に!
  
  (参照:地盤ネット等・・・)


次回は

③地盤改良ってどんな種類があるの?

そしていくらぐらい?

をおはなしします。



以上地盤調査ってどんなことするの?でした。 (続きを読む)

ある方から

「軟弱地盤で家が傾くってよくいわれるけど、本当に?

地盤が軟らかいのだから、

家が傾くじゃなく家全体が

均等に沈むんじゃないの?」

問われたことがありました。



確かに、

家の重さがどの部分も均等な重さで、

その家の重さを支える地盤の力がどこも等しいならば

全体が均等に沈むでしょう。


その場合、建物は大きな被害を受けません。

ただ、このことは稀!


ここで、「不同沈下」という言葉を

よく耳にすることがあるかと思います。



不同沈下とは

建物に対してどこか一辺だけが沈むなど沈下が水平でない場合、

歪みや傾斜している状態のことです。


要するに

基礎と地盤の接する面で

建物の重量により押し下げようとする下向きの力と

それを押し上げようとする地盤の上向きの力との

力比べなのです。




その力比べで

建物の加える下の力に対して

地盤の押し上げ力が小さいと

沈下することとなるのです。



さらに接する面すべて部分で

その力比べの差が同じであれば

均一に下がるのですが

異なればその差が大きいほど

傾いて沈下する

不同沈下を起こすことになるのです。



地盤沈下で特に問題になるのが

この不同沈下であり、

こちらのほうが非常に多いのです。



◇◆◇不同沈下の要因◇◆◇


<建物自体の荷重が偏っている>



軟弱地盤の上に荷重が偏っているような

建物を建てた場合、

不同沈下を起こす原因となります。


建物の一部だけが2階建てであったり、

大量の本を置いた部屋があるなど、

荷重にムラがある場合など・・・。



<近隣の荷重のムラ>



隣にビルなどが建つ可能性のある

商業地域などで、

地盤に伝わる荷重バランスにムラがあるため、

重いほうへ傾いてしまうこともあります。


隣接してビルなどが建つときは注意する必要があります。




<切り土・盛土>



山や丘を造成する場合、

山側部分を切り崩し、

その土砂を谷側へ盛土して造成します。


表面上は同じ地盤に見えても、

土の中では切土地盤と盛土地盤に

分かれていることになります。


切土と盛土にまたがって建てられた建物は、

不同沈下を起こしやすくなります。


盛土に粘土分が多く含まれた土を使用したり、

ガラなどがまじって埋められた場合、

十分に締固めできないため、

雨水などが流れ込んで

隙間ができてしまうのです。


切土のほうはもともとの

地盤を切っただけですので、

硬く締まっているのですが、

盛土の部分だけが沈下してしまいます。



<地層の傾斜・軟弱層の厚さ>





地形が変化に富み、

地層が傾斜していたり、

軟弱地盤の間に硬質地盤があるような場合、

建物の下の軟弱層の厚さが一様でないことがあります。


軟弱層の厚い部分ほど沈下量が大きくなるので、

不同沈下が起きやすくなります。



<埋設物>



瓦礫による盛土を行っているような場合、

雨水の浸透により

瓦礫の隙間に土砂が流れ込んでしまい

沈下が発生します。


また、締固めが不十分だと、

瓦礫が動いてしまい沈下することもあります。



<埋め戻しが不十分>




樹木の抜根跡・防空壕跡・ゴミ捨て場跡・池や吸込跡などを埋土したり、

地下室・車庫・擁壁などを造った後に余掘を埋戻す場合、

締固めが不十分だと土地が沈下することがあります。



<雨水や地下水が土を動かす>




雨水や地下水は土の中へ浸透し、

流れやすい方向へ土を動かそうとします。


表土も地下に向かって流れていきます。





ここで 不同沈下の中で深刻な液状化ついておはなしします。

◇◆◇液状化って何?◇◆◇

液状化とは、

地震によって地盤が一時的に

液体のようになってしまう現象です。



通常、地盤は土や砂・水・空気などが

均等に混ざって構成されています。



しかし、地震等の大きな揺れによって、

これら安定していた土・砂・水が分離され、

地盤が水に浮いたような状態になってしまうのです。



そうして水が噴き出したり上部の建物などが沈み込んだり、

揚圧力を受けて破壊されたりします。



液状化現象が起こりやすい地盤は、

海岸や川の近く、

埋立地などの比較的地盤がゆるく、

地下水位が高く、

砂質土がゆるいところになります。



液状化を完全に防ぐことは難しいですが、

地盤改良の種類によっては、

対策を打つことが可能です。


◇◆◇液状化のメカニズム◇◆◇

①「砂粒子のすき間に水(間隙水)を含みながらも

砂粒子同士が接触し合ってるため摩擦力が生じ、

上部の建物を支えることができます。」




②「地震によって、接触し合っていた

砂粒子の接点の摩擦力が失われます。

砂粒子は圧縮しようとするため

間隙水に圧力がかかり液状化します。」




③「間隙水の圧力が高まり

その力を開放するため地中でなく

1気圧しかない大気中へ向かい放出します。

その現象が噴砂です。

噴砂によって地盤の体積が収縮し

地中の残った砂粒子も水圧が

消散することで沈下します。

この時上部の建物も沈下します。」



<ポイント>

土質が砂を多く含むような土地で

液状化が起きやすい理由として、

砂は粒子が大きく粘り気がないことがあげられます。



粘土のように粒子が細かく(隙間ができない)粘り気があれば、

粒子同士が吸着し合う力も強くなります。



地形が傾斜したような場所で液状化が起きると、

泥水化した地盤は水平方向に動きます(側方流動)。


軟弱地盤対策として打たれた基礎を支える杭が

折れてしまうこともあり、とても危険です。


東日本大震災以後、

国も宅地液状化対策の取り組みをスタートさせました。

住宅性能表示に液状化対応の有無が加わる方針が発表されるなど、

家を建てるにあたって無視することの出来ない問題となっています。



現在土地をお持ち方や、

これから土地を探される方など、

液状化になりそうな地域なのか

事前に把握するため、ハザードマップを参考にすることは重要です。



熊本市ハザードマップ(洪水・高潮・地震・津波・液状化)
http://www.city.kumamoto.jp/hpkiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=2121


◇◆◇不同沈下の段階別障害について◇◆◇

傾き度合いの目安についての表です。


参考にどうぞ。




修復工事の目安

不同沈下量から修復工事の必要性を判断することができ、

液状化による不同沈下量の大きさが5cm程度を越えている場合は、

修復する必要があると判断されます。

傾斜角で表現すると6~8/1000になります。




次回は、地盤調査の流れにつておはなしします。

以上、不同沈下、液状化現象についてのおはなしでした。 (続きを読む)

地盤調査がありました。

戸建住宅の地盤調査でもっとも一般的なのは、

「スウェーデン式サウンディング調査」です。



調査費は、

建物4隅の4ポイントと中央1ポイントの

計5ポイントで

5万円前後位です。



この調査は、

まず何㎏(25㎏、50㎏、75㎏、100kg)で

貫通するかを測定します。


この時貫通した場合、

その地層は自沈層といい

軟弱地盤であると判断します。


100kgで貫入しない場合は、

らせん状の先端部を地中にねじ込み、

地盤の固さを測定していきます。



その地盤調査の結果から、

現地の地盤・土質・地耐力などのデータより

地盤改良工事の必要性を判断します。



判定結果、

この地盤はNGという結果が出た場合、

地盤の補強・改良工事を行うことになります。






そもそもなぜ調査するのか?


夢のマイホームが、数年で傾いてしまうかもしれない・・・。


そんなこと想像もしたくありませんよね。



いくら頑丈な建物を建てても、

建物を支える足元の

地盤が弱ければ不安を

拭い去ることはできません。



軟弱地盤によって家が傾きだすと

部分的に力が偏り、

まず基礎の亀裂や、

骨組みである柱や梁などの

構造材がゆがみ出し

直交していた部材同士が斜めに変形します。



そしてその構造材に

壁や床にゆがみが伝わってしまうのです。



結果、

メディア等で見た方がおられると思いますが

床が傾く、

壁にひびが・・・、

窓が開けにくい、

扉が閉まらない、

雨が吹き込む・・・、

配管等の損傷による水漏れ

等々

それだけではありません。



地震や台風など横からの力対しての

耐力も激減してしまいます。



これは人命にも関わることです。




また

人体にも影響がでます。

例えば、

人によって傾斜した建物で生活すると

バランス感覚が悪くなり

吐き気やめまいなどの症状が表れ、

最悪なことに

施工業者や販売業者との長期の裁判による

不安(賠償問題)で精神的ストレスによって、

眠れなくなることもあります。





ここまでくると、悲惨のひとこと( ;∀;)

といって簡単に復旧することはできなく、

やったとしても

数百万円~一千万円以上と

とんでもない金額になる可能性もあります。



怖がらせている訳ではありません。



地盤の状態は家の根幹に関わることです。



家についての情報収集や

探求することだけでなく

その家を支える地盤について

業者任せだけでなく

少しでも自分自身で

理解していくことが

重要性であることを

知っていただきたいのです。



ところで、

ここまでの話の補足ですが、

軟弱というと良くない

イメージを持たれるかもしれませんが、

”悪い土地”とは思わないでください。



重要なのは軟弱地盤に対して

きちんとした

対策が採られているかどうかです。



ほとんどの場合は基礎仕様の変更や

地盤補強で問題なく家を建てることが出来ます。


ということで

次回から各テーマに分け

家つくりの地盤についてつぶやきたいと思います。


① 液状化って何?

  不同沈下って何?
 
  何が原因?


② 地盤調査ってどんなことするの?



③ 地盤改良ってどんな種類があるの?

  そしていくらぐらい?


④ その地盤改良工事は本当に必要か?

  過剰で無駄?


⑤ 地盤セカンドオピニオンって?


家つくりは、まず建てる土地の状況把握から始まります。


以上 地盤調査についてでした。 (続きを読む)

今月発売の雑誌「住まいの提案、熊本2月号VOL11」に

昨年末、くまもとアートポリス推進賞受賞しました

「33°46′48″」の作品を

最新トピックとして、建築設計への思い、

こだわりなどお仕事についてインタビュー記事が掲載されました。










インタビュー内容は

まず仕事のことで

「推進賞受賞作品33℃46748”(大江の住処)

について(コンセプト・特徴など)」

の説明からスタート!


そのあと

「建築家としてのこだわり」

「建築設計上の特徴や強みとは?」

「強みとしては」

と続きました。


次に僕自身のことで

「小さいころになりたかった職業は?」

「建築設計の道に進むことを決意したきっかけなど」

「将来の夢を教えて下さい」

など質問でした。



予定時間は1時間でしたが、

話が盛り上がり

気づいたら1時間オーバーでした。(笑)



以下インタビュー内容です。

仕事のこと

◇◆◇ 建築家としてのこだわり ◇◆◇

すまい空間を創造するときの主軸は

その土地の環境が持つ自然の流れに逆らわない

そこに住む人の個性に合った

すまい空間を実現することです。



そしてその空間に包まれる住人が

「ワクワクする、ほっとする、心地よい」など

言葉や数値に表しにくい

感覚に語り掛けるような

すまい空間を追求していくことです。





ただ

お客様各々が持つ感覚・思い・価値観や

建てようとする土地の環境は、

全て違います。



そんな条件の中で上記の住まいを実現するため

もっとも大切なことは、

家を建てるまでのプロセスです。



家づくりのプロセスの方法として

極端に分けると

「事前に用意された多くのデザインや

機能・性能・コスト・技能など提示されものから

お客様が選択し

自分たちに合いそうなすまい空間にしていく方法」と



「お客様の持つ感覚・思い・価値観を軸として

デザインや機能・性能・コスト・技能

を選択し自分たちだけのすまい空間にしていく方法」

があると思います。



両方は、同じようで全く違います。


簡単に表しますと


前者は言葉や数値などで表しやすい左脳型住宅


後者は言葉や数値などで表にくい右脳型住宅


と考えています





私が実現した空間は右脳型住宅です。


それは、

お客様との多くの対話と

広い範囲での環境の把握の中から

手探りで、根気強く、着実に、丁寧に

積み上げていくことでしか生み出されません。



もちろん、

建築家が変われば造られる家も変わってきます。



要するに右脳型住宅は、

無限であるということです。



よって2つのプロセスの大きな違いは、

左脳型住宅はどんなもので建てていくのか?


に対し

右脳型住宅は誰と建てていくか?

だと思います。




私が掲げる「じぶんドアからじぶん住処へ」は

まさに右脳型住宅のプロセスから生まれます。





◇◆◇ 建築設計上の特徴や強みとは? ◇◆◇


「プランつくりのスタイルを固定しないこと」

です。



家つくりは、

お客様の数だけ

 ライフスタイル、思い、要望、価値観、感覚が有ります。


一つたりとも同じものがありません。


また


そこに建つ家の環境も

ひとつたりとも同じものがありません。



そんな中で生み出す「すまい」は

様々なプランつくりのアプローチが必要になります。



例えば、

要望から光、風が望みにくい土地であった場合

先に庭やコートのスペースを点在させ、

光や風の道を確保するなど

デメリットを解消した土地に再構築します。



そこから「すまい」がかたち作られていく場合や





今回の33°46′48″の家のように

冬の太陽光が室内全体に差し込むために

周辺環境から家全体のボリューム、形状を決定し

そこから配置計画をしていくなど





プラン計画のアプローチは条件によって変化していきます。


 
この様に

お客様それぞれが全て違う条件の中では、

毎回スタイルを「0」としプランをスタートしています。



それは自ずと、

それぞれのお客様にあった

唯一無二のわが家を生み出すことになります。




◇◆◇ 強みとしては ◇◆◇


あきらめたくない思いを実現のため

お客様と多くの対話を通して積み重なった

建築家との家づくりは、

多くの可能性、新しい発見・アイデアが秘められています。


<<<自身のこと>>>

◇◆◇ 小さいころになりたかった職業は? ◇◆◇


0から創り出す喜びのある職業でしょうか(笑い)

設計をする職業を選択したのは、

親が建築職人の親方で

小さいころから職人たちに接したり、

現場に手伝いにいったりと

建築に接した環境で育ったためことが大きいかと思います。



◇◆◇ 建築設計の道に進むことを決意したきっかけなど ◇◆◇


最大のきっかけというのは、

大学の卒業設計で1位だったことと思います。


正直、設計が好き嫌いと思う前に自分には

才能あるのだろうか悩んでいた時で、

その結果が大きく方向づけしてくれました。



◇◆◇ 将来の夢を教えて下さい。 ◇◆◇

自分自身のことで恥ずかしいのですが

じぶんの手でじぶんの住処を造ることです。

結局のところ

子供のころ

ワクワクして造っていた

じぶん住処である基地つくりの原点に

戻るんですけどね(笑)


以上、

雑誌「住まいの提案、熊本2月号VOL11」

の掲載についてでした。 (続きを読む)

プレゼンのつぶやき

2016年2月16日

計画のプレゼンに入りました。


プレゼンは、

必要な内観パースのベース描き終了。



そして着色完成!



模型も進行中です。




ところでプレゼンとは、

プレゼンテーションの略語で、

計画の内容を分かりやすく説明するための資料です。



家つくりの計画は、

基本となる資料として

平面図や立面図、断面図があります。



しかし、設計図などに慣れてない方は、

その情報から空間立体に起こすことは

非常に難しいですよね。



そんな中で説明して、

空間を想像することができるでしょうか?



私もそうですが、

どうしても自分の人生で経験、体感したことから

繋げていくことしかできません。



それが、ぴったり合っていればいいのですが、

経験、体感以外の内容になるとズレが生じてきます。



もちろん計画の始まりの段階で互いの認識のすれ違いで

ズレがあるほうが多いのではないのでしょうか。



しかし重要なことは、

そのズレに気づくことが大切なのです。


 
恐れることは、ズレに気づかず計画が進むことです。



僕が目指すプレゼンは、想像の中

どれくらい計画の空間にお客様を導きいれ、

その家に入った気分でお話合いができるのかです。



その為、よく使われるプレゼンのアイテムとして

パースや模型などあります。


ただそれでも全てを補うことは難しいのですが、

計画を理解していただけるよう

図面だけでなく、その他の方法を駆使しながら

共通認識を近づけるよう日々思考錯誤しております。



以上プレゼンについてのつぶやきでした。 (続きを読む)

岩瀬隆広建築設計

プロフィール

岩瀬隆広建築設計

想いを諦めないアイデアいっぱいの家

熊本の住宅設計を中心に新築からリノベーションまで限りある予算の中でも「質の高い心地よい住空間」を提案しています。「想い」をあきらめないアイデアいっぱいの家を目指すパートナーとしての一級建築士事務所...

岩瀬隆広建築設計の事例

  • 33°46′48″(in大江)

    33°46′48″(in大江)

  • H-court(in八代)

    H-court(in八代)

  • Shipな家(in江津)

    Shipな家(in江津)

  • WoodBoxサロン(in荒尾)

    WoodBoxサロン(in荒尾)

  • 格子の家(in玉名)

    格子の家(in玉名)

  • シェアハウスのような家(in八幡)

    シェアハウスのような家(in八幡)

  • 回遊の平家(in合志)

    回遊の平家(in合志)

  • Chicane House(in出水)

    Chicane House(in出水)