素材の使い方
2017年6月14日
檜とタイル。
こちらは、とある家の浴室の壁。
腰高までは、水周りなので、磁器質のタイル。
その上に檜の羽目板を採用しています。
この異素材が取り合うところって
どんな風にするかで、見え方が全く違ってきます。
こちらでは、檜の羽目板を
タイル面より少し出しているものの、見切りを入れずに
納めています。
ポイントは、檜を少し前に出していること。
それによって、上からの水滴を、ここで
切ることができます。
この段差がなければ、やはり水切りを入れます。
水切りを入れることで、スッキリとした見え方になりません。
こういったミニマルな表現を実現するためには、
機能的な側面を重視しながら、いろんな工夫をしていくことが
大事です。
つまり。
スッキリ見せることは、美しいのですが、
とても難しいんですよ。
こちらは、自然素材同士の組み合わせ。
この写真を見ただけで、不思議ですが、
「和」を感じませんか?
実は、使っている素材がポイント。
漆喰。
杉。
和紙。
使う素材によって、
素材の使い方によって、
空間全体がの雰囲気が決まってしまうことがあります。
この辺のバランス感覚は、とても難しいです。
私自身、いろんな表現にチャレンジした経験から、
こういったバランス感覚を手に入れることができました。
そういったバランス感覚のある建築家との家創りって
とってもいいですよ。
- タグ
- 素材
- 前の記事:土地探しでは、法規制にご注意を!
- 次の記事:スッキリした見え方を実現するには。。
ナイトウタカシ建築設計事務所
「らしさ」を引きだして、カタチにします。
人の好みや生活スタイルは千差万別。 だから、私たちが創るものに「これ」という決まったテイストはありません。 理想のカタチは、建築家の考えだけで創り上げることはできないんです。 お客様との対話を...