セキュリティデザインを楽しむ-1 ■建築家とのいえづくり
2019年9月24日
■「建築家とのいえづくり」とセキュリティ
セキュリティへの意識が高まりを見せています。住宅においても防犯は、防雨防風同様、必須の条件となりつつあります。しかし美しい建築空間に思いをはせる建築家にとって、人を疑う防犯対策はどうも肌に合わないのも事実です。根拠の明確でない不安感を背景に、姿のつかめない敵にむやみに対応することは、合理性に欠けると感じることもあります。防犯を意識するあまり個々の住宅が隔離されていく社会のあり方に疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、生命財産を守ることも含め、住み手が深い安心を感じることは住宅の原点です。事後対策としてではなく積極的に防犯を受け止め、楽しみながら家づくりに生かしていく手だてはないものでしょうか。防犯は犯人との「知恵比べ」。ぜひこの「知恵比べ」に勝てる家をつくりたいものです。
これから防犯の基本的な考え方について、シリーズでお伝えしていきたいと思います。
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(株)プライム一級建築士事務所
人間の内面と呼応する空間
【代表建築家 西島正樹】 プロフィール 1959年 東京生まれ 1982年 東京大学工学部建築学科卒業 1984年 東京大学大学院建築学専攻修士課程修了 1984年 ㍿石本建築事務所勤務 ...