薪ストーブ体験ツアー
2013年4月12日
先週、建築家の集まりで、薪ストーブ体験ツアーに行ってきました。
向かった先は、長野県伊那市にある㈱DLD本社。
DUTCHWEST社(アメリカ)やHWAM社(デンマーク)等のメーカーを取り扱う薪ストーブ屋さん。
当日は、運良く、デンマークよりHWAM社のCEO・ステファンさんが来日。
HWAM社が製造している薪ストーブについて、その生の声を聴くことができました。
薪ストーブの需給率、メーカー、環境問題(CO2削減、原油高)、ストーブの製造・技術・素材、
デザイン、性能・機能、災害時のライフライン、価格(イニシャル・ランニング)、設置場所、安全性、、、を勉強してきました。
当然ですが、ショールームには、沢山の薪ストーブが並んでおりました。
HWAM社の特徴は、設計に家具、工業デザイナー、建築家がデザインを手掛けていること。
それをHWAM社の技術が支えているのです。
特にワム・オートマチックという独自の温度調節機能は素晴らしい。
最適な燃焼状態をコントロールしてくれる機能で、
面倒な空気調整の必要がないのも良いのですが、ヒートロスが少ないので排気温度が一定します。
また窓の位置が高いので、炎が美しく見えるのも特徴です。
昼食は、お外でバーべキュー。
薪ストーブで作ったお料理が並びます。
特にstaubの鍋で作ったスープが美味しかった!
上の写真は、私のお気に入りの薪ストーブ!HWAM社のClassic4。四角くくて、シンプルなデザイン。
上部にオーブンが載っており、こちらで作った手作りピザも美味しかった!
近いうちに、私の設計するお宅に設置されていることと思います(笑)
天候に恵まれ、アルコール(少し、少しですよ)も入って、最高の気分。
バーベキューの後は、酔い冷ましに薪割り体験。
そんなに酔ってませんよっ!さてさて、腕前の方は如何ほどに・・・。
とっても楽しく、一汗かかせてもらいました。
眼前に広がる薪たち。背後の山々は、カラマツとアカマツといった針葉樹の森。
こちらに並べて乾燥させているのは、近隣で採れたカラマツとアカマツの薪です。
薪ストーブ用の薪といえば、広葉樹と言われております。
何故なら、広葉樹の方が火持ちが良いからです。
広葉樹というより、堅木と言った方が妥当かと思います。
密度が高く、堅いから火持ちが良い訳ですから。
堅い分、薪割りは大変ですよ(笑)
では、針葉樹は火持ちが悪くて使えないかと言うと、そうでもないのです。
最近、どのメーカーでも採用しているクリーンバーン(二次燃焼)方式の薪ストーブなら、
火持ちが良くなり、逆に相性が良いくらいです。
あと針葉樹は、ヤニなどの油分が出やすい。
つまり、本体や煙突、ガラス面が汚れやすくなる訳ですね。
これもクリーンバーン方式ならメンテナンスが軽減されますし、
エアーウォッシュというガラス面を綺麗に保つ機能が付いた薪ストーブもあります。
ということで、現在の薪ストーブは、針葉樹のデメリットをカバーする機能が付加されております。
訪れた長野もそうですが、日本の山の多くは針葉樹ですよね。
戦後に植樹した針葉樹が伐採時で、沢山余っております。
針葉樹の方が安価ですし、日本の森林・林業を守ることにもなります。
こういった正しい知識を持っていると、薪ストーブライフがより充実したものになると思います。
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根來宏典建築研究所
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