ちょっとだけ、嘘をついています...。

2013年6月22日

映画監督・森達也さんが、
こんな話をされていたのを、
先日、新聞で、読みました...。

「まず言い切るけれど、
ドキュメンタリーはフィクションです。
カメラが介在する段階で、
人は多かれ少なかれ演技をする。
さらにカメラワークや編集にも意図が入る。
監督の主観で事実は再構成され、変容する。
つまり事実の断片を要素にしたフィクション。
これは文章も同じです。
表現である限り、虚構性は滲(にじ)む」…。

ドキュメンタリーやノンフィクション等の,
作品をつくっていると、
多分、そうした、
「表現における虚構性」といったようなことは、
とりわけ、
強く意識してしまうのだろうなあ、
と思いました…。

ただ、そのように、
「フィクション」というものを、
広く捉えてしまうと、
結局のところ、
表現に限らず、あらゆることが、
ある意味「フィクション」である、
ということになってしまい、
それでは、そもそも、
フィクションではない,
「現実(真実?)」ってなんだろう、
と思わずにはいられません…。

まあ、
そんなことを考え始めると、
二度と戻ってこられない迷路で、
道に迷ってしまいそうなので、
そういうことは、
専門に考え続けている方々にお任せして、
ここでは、
あらゆる「表現」は、虚構であり、
それが、
良いか、悪いか、という話ではなく、
そういうものだ、ということを踏まえた上でないと、
その先のことは考えられないし、
何かを表現することは出来ない、
というぐらいの感じで、
軽く捉えておいて、
早々に話を変えてしまいます…。





先日完成した、この住宅…。

3つの箱が、
ズレながら積み重なったような、
ちょっと変わったかたちをしていますが、
実は、
最初から、
こういうかたちにしよう、
と思っていたわけではありませんでした...。

話は、以下に続きます...。
http://blogs.dion.ne.jp/k_nakama/archives/11225934.html

仲摩邦彦建築設計事務所

プロフィール

仲摩邦彦建築設計事務所

ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。

建築は、建築主であるお客様や、様々な条件・環境等の、出会いや組み合わせにより生まれるものであり、それぞれが、その機会でこその個性的なものだと考えています。 「これしかない」と納得できるようなものを...

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