旧多摩聖蹟記念館2
2013年7月4日
旧多摩聖蹟記念館の、説明の看板には、
「数少ない多摩地域の近代建築の中でも完成度が高く」、
なんて書かれていますが、
実際に観ると、むしろ、
その「完成度の低い」ザックリとした出来上がりに、
びっくりしました...。
まるで、
石膏や粘土の模型が、
そのまま、出来上がってしまったみたい...。
繊細な細部を持つ、日本風の建築のあり方とは、
かけ離れていたでしょうから、
当時の人は、相当に驚いただろうなあ、と思います...。
多分、
楕円形が重なり、、
内側に向かって背が高くなる、不思議な造形...。
そうしたアイデアの一点突破だったのではないか、
と想像します...。
きっと、
「完成度」とか「洗練」とかを、
ハナから目指していなかったと思います...。
そういったものの方が、
衝撃力とか、突破力のようなものがあるのでしょうか...。
年月が経っても、
不思議と魅力を保ち続けたりすることがあるのが、
面白いですね...。
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仲摩邦彦建築設計事務所
ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。
建築は、建築主であるお客様や、様々な条件・環境等の、出会いや組み合わせにより生まれるものであり、それぞれが、その機会でこその個性的なものだと考えています。 「これしかない」と納得できるようなものを...