野方配水塔
2013年8月21日
街並から、頭一つ飛び出すようにして、
ドーム屋根が見えます...。
野方配水塔です...。
中野区のホームページの解説によると、
高さ34メートル、径18メートルの円筒形の中に、
約2000トンの水を貯めることが出来、
そこからの自然降下による水圧を利用して、
周囲の家々に、配水していたのだそうです...。
そのような、
いわば産業施設のてっぺんが、
なぜ、ドーム屋根となる必要があるのだろうか...と、
現代の私たちは、考えてしまいがちですが、
完成した、1929年(昭和4年)の当時から、
この塔が、配水の役割以外にも、
街並から頭一つ飛び出して、
街を特徴付ける、ランドマークになるということを、
設計者は予想していたのです...、
きっと...。
その予想は見事に的中...。
配水の役割を終えた今でも、
もう一つの役割は、依然として継続中で、
ついには、
国の有形文化財にも登録されたのだそうです...。
まさに先見の明、
といったところではないでしょうか...。
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仲摩邦彦建築設計事務所
ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。
建築は、建築主であるお客様や、様々な条件・環境等の、出会いや組み合わせにより生まれるものであり、それぞれが、その機会でこその個性的なものだと考えています。 「これしかない」と納得できるようなものを...