アール・デコ

2013年8月23日

吉田鋼市『アール・デコの建築』を読んだのですが、
近代の建築で、
クラシックとモダニズムの間の建築は、
ほとんど全て、「アール・デコ」である、
というぐらいに、
「アール・デコ」というものを、
拡大して解釈していたのが、とても面白かった...。

以前に読んだ、別の人が書いた本では、
日本の「アール・デコ」の建築は、
東京都庭園美術館、ただ一つ、
ぐらいに、狭く解釈されていたのですが...。

この本では、
フランク・ロイド・ライトも、
「アール・デコ」に含めていますし、
日本の建築で言えば、
そのライトに影響を受けたような、
「表面に縦溝のあるスクラッチタイルを張った建物は、
みなアール・デコといってもそれほど間違いではない」、
とまで書いていました...。





解釈の仕方というのは、本当に様々ですね...。

確かに、考えてみれば、
「アール・デコ」なんていう名前も、
別に厳密な定義があるようなものではないので、
捉え方によって、どうとでもなる、
というわけなのですね...。

「こんなものは、芸術じゃない」とか、
「こんなのは、ロックじゃない」とか、
そういった議論に近いみたい...。

まあ、言ってみれば、
どうでもいいような議論なのですが、
でも、
こういう、どうでもいいようなことが、
一番楽しいんですよね...。





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ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。

建築は、建築主であるお客様や、様々な条件・環境等の、出会いや組み合わせにより生まれるものであり、それぞれが、その機会でこその個性的なものだと考えています。 「これしかない」と納得できるようなものを...

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