長持ちする住まい
2012年6月15日
「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」というのがあります。
長持ちする住まいづくりを推進するために、平成21年に施行されたものです。
ここで言う「長期優良住宅」というのは、大雑把に言うと、長期間の使用に耐えるような性能を確保することと、維持保全計画をつくること、この2点について、一定の認定基準を満たしている住宅のことです。
そして、この認定基準を満たした住宅は、所管行政庁に申請することで、「長期優良住宅」の認定を受けることができる,という制度になっています。
さらに、「長持ちする住まい」を建てようと思うと、一般の住宅よりもコストが高くなる傾向があるということで、この認定を受けた場合のメリットとして、住宅ローンの金利引下げや、税金の軽減が用意されています。
ただ、認定を受けると、維持保全の記録を残す必要があり、その家を売買するときや、リフォームをしたり、維持保全計画を変更したりする時には、手続きが必要になったり、といった具合に、後々まで、いろいろとありますので、その辺のことまでよく考えてから、取り組んだ方がいいのかもしれませんが…。
この制度は、ちょっと前の、検討段階では、「200年住宅」なんて呼ばれて、話題にもなっていたものです。
つまり、「いい家をつくって、きちんと手入れして、長く住まう」ことを、目標にしているのだそうです。
私も、その目標について、反対するようなところはどこにもありませんので、「長期優良住宅に関する技術講習会」というのを受けて、「長期優良住宅の設計を行う建築士事務所」というものにも、登録させてもらっています…。
ただ、よくよく考えてみると、簡単に「200年」と言いますが、相当に大変なことですよね…。
たとえば、今から200年前というと、1812年、文化9年です。
日本は江戸時代…。
ネットで調べてみると、
杉田玄白が、79歳。
伊能忠敬が、67歳。
松平定信が、54歳。
雷電為右衛門が、45歳。
遠山金四郎が、19歳。
歌川広重が、15歳。
鼠小僧次郎吉が、
年齢不詳ながら、活躍していた時代だそうです…。
その年に建った住宅が、今現在からみた「200年住宅」ということになります…。
話は、以下に続きます...。
http://blogs.dion.ne.jp/k_nakama/archives/10709026.html
- 前の記事:信念と運命
- 次の記事:地面はそもそも歪んでいます
仲摩邦彦建築設計事務所
ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。
建築は、建築主であるお客様や、様々な条件・環境等の、出会いや組み合わせにより生まれるものであり、それぞれが、その機会でこその個性的なものだと考えています。 「これしかない」と納得できるようなものを...