アテネ・フランセ
2014年2月21日
この人の影響を受けていない建築家、
というのは存在するのだろうか…?
と思ってしまうぐらいに、
建築の歴史に、巨大な爪跡をのこした、
巨匠、ル・コルビュジェ…。
既存のルールを破壊しながら、
常に前進し続けた人だったわけですが、
それは自分がつくったルールでも、
例外ではなかったようです…。
世界中の建築家が、
巨匠の影響を受け、
彼がつくり出したルールを厳格に守って、
大して面白くもない建築を量産しているのを尻目に、
そのルールをつくった本人は、晩年になると、
真っ先にそのルールを破壊して、
次の時代の扉を開く、
新しい、自由な境地に到達してしまいます…。
全く、身勝手極まる、
まさに、これぞ天才って感じ…。
そんな感じで、
その影響を受けている建築家は、
世界中にたくさんいるのですが、
その教えを直に受けた、
いわゆる直弟子は、というと、
そんなにたくさんはいません…。
日本人の直弟子は、3人しかいません…。
その3人は、それぞれ、別々の時期に、
巨匠に学んでいるわけですが、
その巨匠は、
生涯にわたって、常にスタイルを変え続けていました…。
ということは、当然、
どの時代に教えを受けたかによって、
その教えは、
全く違ったものだったのではないかと思います…。
そして、その違いが、
3人の弟子たちの、後の活動に、
大きな影響を与えているみたいなのが、
彼らの建築を観ると、
なんとなくわかって、とても面白い…。
日本人としては、一番最後の弟子、吉阪隆正…。
話は、以下に続きます...。
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仲摩邦彦建築設計事務所
ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。
建築は、建築主であるお客様や、様々な条件・環境等の、出会いや組み合わせにより生まれるものであり、それぞれが、その機会でこその個性的なものだと考えています。 「これしかない」と納得できるようなものを...