「プライバシー」と「開放感」の両立
定年を数年後に控えたご夫婦のための建て替えの計画である。 リビングは環境のいい2階に配置された。2階リビングにおける、近隣からの「プライバシー」と、室内からの「開放感」の両立がテーマとなった。 リビングの周囲を大きなテラスで取り囲み、「屋内」空間であるリビングと、「屋外」空間であるテラスの融合を図っている。そのテラスは、3角に切り取られた斜めの壁で囲われている。 この3角形のテラスは、室内から空への視線を確保すると同時に、周辺家屋の窓や道路からの視線を緻密にコントロールするための装置でもある。 ちなみに、2階にリビングを設けたため、老後に対する配慮として、ホームエレベーターを装備した。 このお住まいのもう一つの特徴は、1階に設けられた映写室である。 映写室は170インチの大型ワイドスクリーンで映画が楽しめるよう、幅4.5m×長さ9mの広さを確保し、3D対応の高性能プロジェクターの他、サラウンドスピーカーを完備している。 遮光や遮音性にも配慮したその空間では、映像と音の世界を如何なく楽しめることとなる。 なお、光熱費のランニングコストがかからないよう、発砲ウレタンによる高断熱仕様とした上で、断熱性能(Q値)を計算によって確認した。 また、大きな窓にはそのすべてに庇を設け、夏季日射取得係数(μ値)の計算を行い、四季を通してなるべく冷暖房に頼らない生活スタイルの提供を目指した。 冷暖房による光熱費は、建て替え前のそれとくらべると、1/2~2/3程度になったそうである。
作品名 | さんかくテラスの家 |
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ジャンル | 現代建築・現代住宅,都市型住宅,郊外住宅 |
所在地 | 東京都武蔵野市 |
設計から完成迄の期間 | 2011年12月竣工 |
敷地面積 | 122.41㎡ |
延床面積 | 122.14㎡ |
写真の撮影者 | 石井雅義 |
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