敷地条件をあきらめない改修
既存の住宅は大阪市生野区の密集する住宅地にあった。西側の通路は狭く、東、南側とも隣地が迫る。採光不足の為、あまり使われていなかった1階を再生するには、直接光と風を取り込む必要があると考えた。 南端の中央部に屋根を貫く一坪の光庭を設ければ、光、雨、風を建物深くに取り込む事が出来る。また二世帯住宅だった為、複雑だった動線を整理し、各階の用途をはっきりさせる事で、プランの効率化を計る事にした。 1階、2階とも、内部に足を踏み入れると視線の先には光庭があり、緩やかに人を導く。1階には寝室、浴室などのプライベートな空間を、2階は書斎と繋がるLDKの一室空間のみとした。既存の天井は撤去し、屋根面までの天井高を確保する。隠れていた構造体が表れ、部屋の表情は大きく変わる。強さを増した光は、半透明の床を透過し1階へと光を伝える。 光庭には生命力の強いカクレミノを植えた。隣り合う浴室からは、庭に降る雨や、揺れる葉を眺める事が出来る。 この坪庭は、密集した住宅地で自然を感じる空間であると共に、この場に住まう象徴でもある。 これによって、光と風の環境を改善したのだが、ここにイロハモミジを植えている。葉の揺らぎ、木漏れ日が、視覚的、精神的な安らぎをもたらすと事を期待している。厳しい環境がゆえ、どうしても親密な外部を創造したかったのだ。 クライアントから、長らく悩まされた雨だが、これからは葉に落ちる姿も楽しめそうという感想を貰っている。
作品名 | 光庭の家 |
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ジャンル | 中庭(パティオ)のある家|コートハウス,都市型住宅,リフォーム・リノベーション |
所在地 | 大阪府 |
設計から完成迄の期間 | 7ヶ月 |
敷地面積 | 1950万円 |
延床面積 | 114.45 |
所在地 | 大阪市 |
ロケーション | 都市部 |
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