新しい大人世代のお金に関する意識についての分析結果

博報堂 エルダーナレッジ開発新しい大人文化研究所が、全国の40~60代の男女3708名に向けた調査から、40~60 代のお金に関する意識についての分析結果をまとめた。

徐々に本来の消費意欲が活性化

分析結果から、40~60代の新しい大人世代が、健康を気遣いながらも、食べ歩きやエンタメ、文化的な娯楽に対して強い関心を持っていることが明らかになった。
従来の枯れていく中年・老後観ではなく、「より人生を楽しみ前向きに暮らしていきたい」という意識が顕著となった。
また「リタイアした団塊世代が予想したほど消費を行わない」と一時期は言われたが、リーマンショックの影響も和らいで徐々に本来の消費意欲が活性化してきている。
家結び

リタイアした団塊世代(60代前半)に対して退職金の使い道について尋ねたところ、1位が国内旅行53.3%、2位が海外旅行37.7%、3位がリフォーム・建替え34.9%という結果となり、旅行やライフスタイル関連に積極的に高額消費をしていることが分かった。
特に、退職前の意向よりも実際に退職金を消費している割合が高いのが、リフォーム、普段の食事、株・投資信託など。団塊世代が消費を徐々に本格化し、とりわけ「旅行」「ライフスタイル」「投資」を中心に新しい大人文化をリードしはじめた。

夫婦二人の普段の生活にお金をかける傾向

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40~60代に対して、自分が属する年代についての意識を尋ねたところ、「新しい消費やライフスタイルを作ってきた」と回答した方が6~7割、今後も消費・ライフスタイルをリードしていくと回答した方も4割強と、“消費やライフスタイルのリーダー”としての強い自負が伺われた。

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今後、お金や時間をかけたいのは、食べ歩きが3割弱でトップ。そして、映画・美術館/博物館利用などのエンタメや文化活動が続き、特に女性を中心に関心が高いことが分かった。

また、40~60代に対して、1ヶ月あたりの食費とこづかいの金額を調べたところ、食費は平均4万8300円、こづかいの金額は、3万1400円。年代が上がる程金額が上昇し、一番お金を掛けているのが60代で食費5万2700円、こづかい3万3260円。子育てが完全に終了し、夫婦二人の普段の生活にお金をかける傾向にあるようだ。

全体傾向として、「旅行」と「リフォーム」というように「高額消費」をはじめていることは大きな特徴。「新しい大人文化」を生むベースとなる「新しい大人のライフスタイル」を、団塊世代は退職金を使ってリードしはじめた、としている。

新大人研レポートⅤ「”新しい大人世代“のお金に関する意識」

プロフィール

吉本 剛

1972年静岡県生まれ。建築系大学を卒業後、建築設備会社に就職し、技術職、営業職を経験する。その後、不動産会社に転職し現在に至る。宅地建物取引主任者の資格をもつ不動産のスペシャリストとして、ライフプランを見据えた記事を提供していく。

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