ブラジルを代表する家具デザイナーの巨匠セルジオ・ロドリゲス、他界
ブラジリダーヂ(ブラジルらしさ)を打ち出した先駆者のひとり
伯国デザイン界の偉大なる先駆者として名高いデザイナーのセルジオ・ロドリゲス(ホドリゲス)氏が(9月)1日朝、リオ・デ・ジャネイロ市の自宅で86年の生涯を終えた。同氏は12年癌を患っていた。
1927年生まれのロドリゲス(ホドリゲス)氏は、クリチーバ市での「セントロ・シビコ計画」への参加で建築家としてのキャリアをスタートさせた。
伯国全土では約200の建築物(その大半が家)を設計したロドリゲス(ホドリゲス)氏だが、本当に不動の地位を確立したのは家具デザイナーとしての道だった。
代表作は、世界で“ブラジリアン・デザイン”が最初に注目を浴びた「モーリ」(「柔らかな」の意)というラウンジチェア(背もたれに傾斜のある、1人掛けのゆったりした椅子)だ。
腰掛けるというより、どっしりと体を包み込むように設計された作品は61年のイタリア・カントゥの家具ビエンナーレで入賞し、一躍有名になった。この作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)の常設展示品にもなっている。
建築物、家具のいずれの設計においても、彼のアイデアは非常に似ていたという。
アルファベットの中の文字を組み合わせて使うように、木材を組み合わせてはめ込み、形を作ることを考える、というものだ。「それが、私が木材と向き合う方法だね」。同氏は今年1月に行われたニューヨークでの展示会前日、フォーリャ紙の取材にそう語った。
木材を使った同氏の代表作としては、ミルクポットを置く椅子にインスピレーションを受けた、3本脚のシンプルな造りの椅子「バンコ・モッショ(54年)」、腰掛ける部分には革だけを使った、持ち運びできる軽い椅子「ポウトローナ・キリン」などが有名だ。
同氏が好む木材を使った家具は、40年代までは単なるヨーロッパの模倣でしかなかったブラジルの家具の概念を打ち崩し、「ブラジリダーデ(ブラジリダーヂ)」(ブラジルらしさ)を打ち出す作品の象徴的存在と見なされてきた。
世界のモダン家具として確立された木材を多用する北欧家具の要素に、オーガニックさを強調するブラジルのインディオ文化の要素を融合させているのが、同氏の作品の大きな特徴だ(2日付フォーリャ紙より)。
この記事はYahooニュースより転載しています
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