発注書とメールタイトル

facebookで炎上スレスレ(笑)に大いにコメントが盛り上がっておもしろかったので
ブログでネタにしようと思います。

某縫製屋さんが某日につぶやいたのは
「世の中のインテリアコーディネーターのほっとんどが
ろくな発注書を送ってこなくて非常にいらいらするぜ」っていう内容。
というのは別にただ怒りをぶつけているわけではなくて
それは発注ミスにもつながるし、電話での確認作業などの手間が増えるし
お互いにメリットがありませんよね?
コーディネーターの人はプレゼン資料作るときには
画像のラインを揃えたりとか気を使っているのであろうくせに
どうして発注書となるとこうも気を使わなくなるものか、と。

あっちに品番、こっちに寸法・・・ラインの揃っていない文章で送り付けてくる。

ビジネスとして考えるのなら、きちんとしたフォーマットを作り
整然とした発注書を使いなさい、いや、使ってください、おねがいします。
それがお互いの利益に大いにつながることだよねっていう
そんな投げかけの投稿だったのですが、

それに対してみんなおもしろがって群がって
いろんなコメントが集まり大変盛り上がったのでした。
全国の縫製屋さんは「そうだそうだ!」と賛同し
全国のICは「私はちゃんとやってますよ」派と、「うわごめんなさい」派に分かれ
全国のカーテン屋さんは「うちはこんなフォーマットだよ」と披露してくれたり。

それで、わが身を見返してみますとね、
もうまさにおっしゃるとおりな「ひどい発注書(見積もり依頼)」なわけです、はい。

ダラダラと文章で送り付ける、の、はいこれが模範解答ですみたいな(苦笑)
家結び.COM

カーテンの発注に関しては、細かいたくさんの指示が必要なんです。
ブラインドなどのメカものもそうです。
部品の色、コードの種類、フックの種類、右なのか左なのかの指示、
正面なのか天井なのかの指示、
ヒダの形状、倍率、寸法、縫い方の種類、品番・・・・。

例えばこの画像のような見積書を送ると
だいたい「これとこれは、こうで良かったですかー」と確認の電話がかかってきます。
つまり、必要事項を満たしていない資料だということになります。

そういうの、お互い、時間の無駄だよね、発注ミスするよね、
もうちょっと考えようよね、という縫製屋さん側からの発信を受けて
あらためて、ジェイブルーもちゃんとしよっって思った次第です。

というわけで、私も新たな見積もり依頼書のフォーマットを作ったわけだ。
あわてて(苦笑)
1窓1枚、という発注書。

そう、1窓につき、1枚の発注書。←これ重要。
家結び.COM
少しはマシになりましたでしょうか。

(笑)


それともうひとつ、そのときのfacebookでついでに盛り上がったのが
メールタイトルの話。

毎日膨大な数のメールのやりとりがありますよね。
そんなメールタイトルに「こんにちは」とかもう、ほんっと、意味ないです、やめてください、アホかっていう話。

「○○邸見積もり依頼」とかそういうタイトルにしてくれたら
あとからでも瞬時に探せるのに、と。

そういわれてみると確かに・・・
私がいつもお世話になっている特注家具屋さんがくれるメールは
必ずタイトルに「○○様邸の件」というようなタイトルがつけられていて
非常にわかりやすく、あとからでもデータをすぐに探せます。

こういうちょっとしたことの気遣いがあるかないかで
仕事がスムーズにいくのか、利益が確保できるのかにつながっていきます。

言われなくても気づく人は、ちゃんとできているんだと思います。
言われてハっとした人は、いまからすぐに直せばいいと思います。

プロフィール

三宅 利佳(ジェイブルー)

インテリアコーディネート事務所 ジェイブルー

●インテリアコーディネーター  980877A
●2級建築士
●AFT色彩検定 1級

美しく暮らすにはそれなりの努力が必要です。
例えば掃除、整理整頓、時々の模様替えや花を活けなおしたり・・・。

どうせすぐ使うから
どうせすぐ汚すから

そう言ってやりっぱなし出しっぱなし汚しっぱなしの生活は
確かに面倒がなくて便利ですが
便利ばかりを追求していてはあっというまに雑多な空間になります。

美しい部屋、居心地の良い部屋というのは
日々手をかけ続ける面倒臭さを内包しています。
でも、そのことを放棄しないでください。

部屋は人の心を表すと思いませんか。

インテリアコーディネーターがお手伝いできるのはほんの最初の舞台づくりだけ。

「こうありたい理想の自分」を思い描いて
ぜひ素敵な住空間を維持してください。
それが、生き方にもつながるのだろうと思います。

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