竣工写真「外観編」 ～ 那須Fさんの家

那須Fさんの家。

竣工写真「外観編」

Fさんの家は、敷地の二方をカーブする道路に囲まれて、
敷地も南北に長い形状をしています。
ちょっと分かりに行く言い回しになってしまいましたが、
端的にいうと、「二方が道路、南北に長い敷地」です。





こういう敷地に、
このボリューム（80坪程度）の家を平屋で建てようとすると、
南面させられる空間がどうしても少なくなってしまい、
陽の入れ方や視界、開口部の取り方が難しくなります。





外からの視線を考えると、
道路側は壁で閉じたくなりますが、
そうすると、
お日さまの光がはいってくる時間が限定されてしまい、
寒冷地では致命的です。





そこで、
道路側はぐるっと格子で囲み、
外部からの視線を適度にきりながら、
光と風を取り込もうという計画をご提案しています。

深い軒と格子が外観を印象づけるデザインにもなってくれます。





敷地内に入ってしまうと、
こちら側は国立公園でもあり、
借景として取り込んでいきます。





道路側は深い軒と格子という伝統的なモチーフによるデザインとしましたが、
敷地内は箱型でスッキリ、お日さまの光もよく入り、
室内からの視線もよく通る造形としています。





大きな開口部は、
深い軒の変わって、
外壁から下げていることも大切です。

外観夕景。





格子を通して、
浮かび上がる空間もきれいですね。

明日は、「インテリア編」です！