選択ミスで大損する前に、住宅ローンの全体像を知っておこう

住宅は金額の大きな買い物ですから、大半が住宅ローンを組んで購入します。住宅ローンといっても種類はさまざまです。金利や返済方法などによっては、大きく損をしてしまいますので、それぞれの特徴を理解していく事が重要となります。

金利は二種類ある

ローンの返済額は金利が低いほど軽くなりますが、金利にも固定金利と変動金利の二種類があります。固定金利とは、借入時に約束した金利が完済するまで変わらないものをいいます。これに対して変動金利とは、金融情勢によって常に金利が動き、返済額も変化するローンをいいます。

したがって、利率が低い変動金利を選択しても金融情勢の悪化で、短期間に利率が大きく上昇する可能性もありますので、簡単にどれが良いとは言い切れませんが、低金利といわれる今の時代は、多少高くても長期の固定金利を選んだほうが無難でしょう。

返済方法も二種類から選べる

返済方法には、毎月の返済額が一定している元利均等返済、当初の返済額が多く徐々に返済していく元金均等返済があります。

元利均等返済は、どの金融機関でも採用されているポピュラーな返済方法で、特に返済方法を指定しなければ、通常はこの方法で返済する事になります。元金均等返済は、総返済額が抑えられるメリットがありますので、予算に余裕があれば検討するのも良いでしょう。

代表的な借入先

代表的な借入先としては、公的融資である財形住宅融資住宅金融支援機構がバックアップする民間ローンフラット35、民間融資には、都市銀行、ネット銀行、信託銀行、信用組合、信用金庫、ろうきん、JA、生命保険会社などが扱うもので、各社が独自の商品を開発しております。

返済方法物件条件融資額資格
財形住宅融資変動金利(5年固定)で返済期間は10年以上35年以下支援機関の建築基準にあてはまる住宅貯蓄残高の10倍、最高4,000万円まで財形貯蓄1年以上、残高50万円以上であること
フラット35前期間固定金利で返済期間は15年以上(60歳以上は10年以上)35年以内支援機構が定めた技術基準に適合する住宅100万円以上8,000万円以下年齢が70歳未満
民間融資主に最長35年固定型、変動型、上限変動型、固定金利型特になし評価額の80%以内満20歳以上で完済時80歳未満


銀行の住宅ローン審査

銀行の住宅ローンの審査は、日本の各金融機関が提携している保証会社で行われます。保証会社での情報がマイナスだとローンの審査を通らないこともあるようです。過去の借入や、所有しているクレジットカードの利用状況など不安であれば、全国銀行協会、日本信用情報機構などで信用情報が調べられるので、ローン審査の前に、確認するのも一考です。

なお、フラット35は、建物の条件と収入基準の条件さえクリアしていれば誰でも利用することができます。

夫婦でローンを組むとお得

夫婦2人とも収入があり、住宅ローンを2人で借りて共有で平成25年までに住宅を取得した場合、夫婦2人とも住宅ローン控除を受けられます。また、将来家を売るとき、購入価格よりも高く売れて利益がでた場合は、3000万円の特別控除が受けられます。

プロフィール

吉本 剛

1972年静岡県生まれ。建築系大学を卒業後、建築設備会社に就職し、技術職、営業職を経験する。その後、不動産会社に転職し現在に至る。宅地建物取引主任者の資格をもつ不動産のスペシャリストとして、ライフプランを見据えた記事を提供していく。

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