建築家の槙文彦が平成24年度の日本芸術院賞と恩賜賞に選出

美術・文芸・音楽・演劇など芸術のさまざまな分野において優れた業績を挙げた人に贈られる、平成24年度の日本芸術院賞に、建築家の槙文彦氏(84)含む8人の芸術家が選ばれた。

その中でも、槙文彦氏と邦楽(箏曲)の米川文子氏には、特に優れた業績を挙げたとして「恩賜賞」も贈られる。日本芸術院賞の授賞式は7月8日、東京・上野の日本芸術院会館で行われる予定。

漂うモダニズム建築家

【 槇文彦(まき・ふみひこ) 】

槇文彦(まき・ふみひこ)は、1928年東京生まれ。母方の祖父が竹中工務店の元会長・竹中藤右衛門。
ル・コルビュジエらのモダニズム建築の作風を継いで、洗練されたさわやかな建築空間を創り出した世界的建築家のひとりでもある。

主な受賞

1962年:日本建築学会賞作品賞
1984年:日本建築学会賞作品賞(2度目)
1987年:レイノルズ賞
1988年:ウルフ賞芸術部門
1993年:プリツカー賞、 UIAゴールドメダル、プリンスオブウェールズ都市デザイン賞
1998年:村野藤吾賞
1999年:高松宮殿下記念世界文化賞
2001年:日本建築学会賞大賞
2011年:AIAゴールドメダル

主な作品

1959年:名古屋大学豊田講堂
1969年:ヒルサイドテラス
1985年:スパイラル
1985年:藤沢市秋葉台文化体育館
1986年:京都国立近代美術館
1989年:幕張メッセ
1993年:イエルバ・ブエナ・アート・センター(サンフランシスコ)
1995年:イザール・ビューロ・パーク(ミュンヘン)
1997年:風の丘葬斎場

▼関連書籍
漂うモダニズム

プロフィール

東恩納 尚縁

将来の夢は孫と一緒に暮らすこと。

孫ができた為、将来は娘夫婦と二世帯住宅の夢を持っています。
「住まい」について考えたコラムを寄稿しています。

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