デイヴィッド・チッパーフィールド氏が高松宮殿下記念世界文化賞を受賞

第25回 高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)に、イギリスの建築家・デイヴィッド・チッパーフィールド氏が受賞した。

デイヴィッド・チッパーフィールド氏は、イギリスの建築家でありながら、その活躍は日本を始め世界各国に及んでいる。自らのステージを的確に見極めながら、様々な国の文化を吸収し、柔軟な発想と懐の広さで洗練された作品を生み出している。

高松宮殿下記念世界文化賞は、日本美術協会によって1988年に創設。絵画や彫刻、建築、音楽、演劇・映像の各分野で、世界的に顕著な業績をあげた芸術家に毎年授与されている。

受賞記念として、10月17日に、「受賞記念建築講演会2013:デイヴィッド・チッパーフィールド 建築を語る」が、鹿島KIビルで開催される。

その地域に根づいた建築手法で世界各国で活躍

【 David Chipperfirld(デイヴィッド・チッパーフィールド) 】

デイヴィッド・チッパーフィールド(1953年、イギリス・ロンドン生まれ)。ロンドンを拠点に世界で活躍する建築家。一貫した哲学的なアプローチではなく、 'ハウススタイル'によって建築に織り込んでいる。イギリスの建築家でありながら、その活躍は日本を始め世界各国に及ぶ。

1977年に、英国建築協会付属建築専門大学と称されるAAスクールを卒業し、1985年、ロンドンにデイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツを設立。現在はベルリンやミラノ、上海にも事務所を開いている。

主な受賞

ハインリッヒ・テスナウ賞金賞
フィレンツェ芸術アカデミー名誉賞
アメリカ建築家協会英国賞
大英帝国勲章(三等勲士)の授与
EU現代最優秀建築賞(ミース・ファン・デル・ローエ賞)
高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)

主な作品

1990年:TAKビル(京都)
1992年:まつもとコーポレーシション新本社屋(岡山市)
1997年:オフィスビル(ドイツ)
1998年:川と漕艇の博物館』
2005年:アメリカスカップ・メインビル(スペイン)
2006年:デモイン公共図書館(アメリカ)
2009年:ノイエス・ムゼウム(新博物館)(ベルリン)
2011 年:ヘップワース・ウェイクフィールド(イギリス)
2011年:ターナー・コンテンポラリー(イギリス)
2013年:セントルイス美術館東館(アメリカ)

関連動画

デビッド・チッパーフィールド(前半)|建築家のアスリートたち
デビッド・チッパーフィールド(後半)|建築家のアスリートたち

プロフィール

東恩納 尚縁

将来の夢は孫と一緒に暮らすこと。

孫ができた為、将来は娘夫婦と二世帯住宅の夢を持っています。
「住まい」について考えたコラムを寄稿しています。

東恩納 尚縁 さんの記事

関連する記事