ポップに接近
2014年4月26日
雑然とした繁華街に建つ商業ビルには、
建築としての内部空間に、何か意味があるのでしょうか…。
仮に、
周囲の環境や、建築の外観と、関連づけて、
入念につくり込み、
何か意味ある内部空間を作り上げたとしても、
お店が変われば、
そうしたこととは全く無関係の内部空間へと、
すぐに、作り替えられてしまいます…。
そこには、
内部と外部を持った、
一体の建築としての価値を見出すことは、出来ません…。
このような、いわゆる雑居ビルでは、
内部空間は、何でもよくて、
その場にふさわしい、外観のみが、
重要なのかもしれません…。
新宿、歌舞伎町…。
ポストモダン建築の先駆けの一つと言われる、二番館…。
「店舗の外装は看板と同意項である、
それはサインとしてよりさらに一層シンボル化すべきである」…。
グラフィック・デザイナー、粟津潔も参加しているという、
外観の塗装によって、
皮膜のみが、建築から遊離して、
内部とは無関係に存在しています…。
アンディ・ウォーホルの有名な言葉に、
「僕のことを知りたければ表面だけを見ればいい。
裏側には何もないから」…、
というのが、ありますが…。
話は、以下に続きます...。
https://www.facebook.com/NakamaKunihiko/posts/695732587152619
仲摩邦彦建築設計事務所
ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。
建築は、建築主であるお客様や、様々な条件・環境等の、出会いや組み合わせにより生まれるものであり、それぞれが、その機会でこその個性的なものだと考えています。 「これしかない」と納得できるようなものを...