広さと深さは両立するのか...。

2012年8月24日

スペイン、バルセロナで、
現在も工事が続く、
サグラダ・ファミリア教会...。

その計画の概要をみると、
北側に、
7つの礼拝堂などを配した後陣があり、
その他の東南西の三面には、
「ファサード」と呼ばれる、
大きな玄関(「門」などとも訳されます)が配置されています。

その3つの「ファサード」には、
それぞれに、イエス・キリストのストーリーが表現されていて、
東側が、イエスの誕生を表現している、「生誕のファサード」、
南側が、イエスの栄光を表現している、「栄光のファサード」、
西側が、イエスの受難を表現している、「受難のファサード」、
という具合になっています。

そして、実は、
設計者のガウディは、
この3つの「ファサード」のうち、
東側の、「生誕のファサード」がほぼ出来たところで、
市電にはねられて、亡くなってしまいます…。

「生誕のファサード」だけは、
彼の弟子たちが、
彼の死の直後に完成させたそうですが、
それから、すぐに、
スペイン内戦によって、中断となってしまいます…。


ガウディは、
この建築の詳細な設計図をのこしておらず、
さらに、内戦で、
わずかにのこった資料もなくなってしまい、
のこっていた模型もバラバラの破片になってしまったのだそうです…。

内戦後に再開された工事は、
このバラバラになった模型を復元したり、
ほんのわずかにのこった資料から、
推測したりしながらの仕事になってしまったこともあり、
果たして完成するのだろうか、といわれるほどに、
ゆっくりゆっくりと進んでいくことになります…。

そして、数十年...。

ガウディ生前にほぼ完成していた、
東側の「生誕のファサード」に続く、
西側の「受難のファサード」が、
ついに完成します...。


私は、
一度だけ、バルセロナを旅行したことがあるのですが、
ちょうど、その頃、
「受難のファサード」が完成したばかりでした...。

そのようないきさつで完成した、
「受難のファサード」を観て、
私はとても驚いたのですが、
その時の話を…。

話は、以下に続きます...。
http://blogs.dion.ne.jp/k_nakama/archives/10885661.html

仲摩邦彦建築設計事務所

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ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。

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