福島、山形をめぐる喧嘩の無い旅‐1194‐

2015年8月17日

福島、山形をめぐる喧嘩の無い旅‐1194‐

 前回は、月曜日の昼に松本に着いた後にアップしました。

 1日目、13日(木)の宿、「御用邸のある街」那須高原を目指します。



 もっと高級感のある温泉リゾートをイメージしていたのですが、ひなびた感じでした。

 「鹿の湯」という、源泉近くの浴場へ行ったのですが、泉質は白濁しており、とても良かったです。

 草津もそうでしたが、泉質は古さに比例すると言って間違いないでしょう。



 2日目、14日(金)は、猪苗代湖へ。

 湖畔にある、野口英世記念館へ。生家が保存されているのです。

 野口英世は一番初めに読んだ伝記で、良く覚えています。赤ん坊の時、囲炉裏に落ち、やけどひっついてしまった指を、後に手術によって各指を動くようにして貰います。

 そして医師になることを決意し、成功していくというサクセスストーリー。

 こんな本を読んで、努力し成功して欲しいと思いこの伝記が与えられたのでしょう。

 勿論、子供たちにも買い与えています。



 会津若松まで移動し、白虎隊の悲劇の舞台となった飯盛山へ移動。

 しかし、目当ては少年志士の墓近くにある「さざえ堂」です。



 さざえのようにゴツゴツしたフォルムは、スロープなりに伸びた屋根によるものです。

 と言うか、この建物自体がスロープなのです。



 1796年、寛政年間に出来ており、かなり刺激的な建築でした。

 設計図面があるが故、トライ出来ていないことがあるのではと思わせられる傑作でした。



 その後、福島と山形の県境にある滑川温泉泊。

 山奥も山奥。熊も出るそうです。



 ここも白濁したお湯で、岩風呂は長男と貸切。

 連日の雨で川がに濁っているのだけが残念でしたが、秘湯感溢れる宿でした。



 川のせせらぎを聞きながら朝食。

 山菜、米沢牛も美味しかったのですが、何よりご飯が美味しい。気温は17℃で勿論冷房要らずでした。



 3日目、15日(土)は、朝一番で、芭蕉の句で有名な山寺(立石寺)へ。


「閑さや岩にしみ入る蝉の声」

 今回の旅行は半分くらいが雨でしたが、この時が一番降っていました。

 雨でセミが全く鳴いておらず……



 しかし、無理をして登った甲斐がありました、上に着くと晴れ間が指してきたのです。

 セミの鳴き声も聞こえ、句の感傷にしたったのです。

 那須高原の殺生岩でも一句詠んでいますが「奥の細道」では、芭蕉は東北を中心に、日本全国を訪れています。

 最期の地は大阪ですが、まさに旅芸人の人生。憧れるところがあるのです。



 3日目の宿は山形の鶴岡。このあたりの宿がなかなか見つからなかったそうです。

 赤川花火大会があるからだと分り、どうせならと見に行くことにしました。



 この大会は、全国デザイン花火競技会でもあり、20チーム程の花火師が、その技を競うのです。



 有名な大会らしく、県外からも多くの人が来るそうですが、駐車場の人が「大阪から車でですか?」と驚いていました。

 これだけの為に来た訳ではありませんが、音楽に合わせてだったり、芝居仕立てだったりと、十分楽しませてくれました。



 3日目は、花火大会もあり宿が取れずにキャンプになりました。



 4日目、16日(日)は快晴。奥州の朝は爽快でした。

 鶴岡市に別れを告げ北に35km、酒田市を目指します。



 酒田は、奥の細道でも「五月雨を集めて早し最上川」と読まれた、最上川河口の街。

 最上川はとても広い川でした。

土門拳記念館は、この地の出身である昭和の写真家、土門拳の作品が寄贈されて出来たものです。

 ニューヨークのMoMA新館を設計した谷口 吉生の作品です。



 館には、土門拳と親交のあったアーティストの作品も多くあります。



 イサム・ノグチのオブジェは「土門さん」という名。



 勅使河原宏による庭。

 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、豊田市美術館、上野の法隆寺宝物堂等と共に、水を建築に取り込んだ素晴らしい建物でした。

 水が池であることを考えれば、最も自然と一体感のある建築です。

 トップランナーでありながら、常に抑えが効いた作風は、まさにプロフェッショナルの仕事と感じます。



 3日程、山形に居たのですが、田と山の美しい所でした。広い庄内平野を後にして、最後の街、新潟へ。



 快晴の日本海。海沿いの国道は最高の景色です。

 新潟-山形は高速道路がまだ繋がっていなので、新幹線も大切ですが、車派としては、こちらも急いで欲しいものです。



 新潟港からフェリーは夕方4時半にでて翌朝5時半に敦賀着。



 佐渡に沈む夕日を見ながら一息。 今日の8時頃大阪に戻りました。

 家族4人で全国制覇も、残すところ東北4県、九州2県、沖縄になりました。今年は秋の連休があるので、まずは九州を制覇してきます。

 1日目の昼、松本を出たあとです。



 上信越道で那須高原を目指しますが、眠たくなったこともあり、妻と運転を交代。

 少しすると大きなサイレンが鳴りました。

 「前の車左へ寄りなさい」

 覆面パトカーに連れて行かれる妻を見て、娘は「今から3人で温泉へ行くん?」と。

 「通行帯違反」で罰金6千円。高速道路では、追い越し車線を走り続けてはいけません。

 妻が言うには、左車線の車とスピードが同じくらいになり、戻り損ねているうちにサイレンが鳴ったと。

 おそらくスピードもオーバーしていたと思うので、まあこの程度の罰金で済んでよかったのですが。

 宇宙人が攻めてくれば、戦争は全て無くなるというのはもっともな話。

 今回は警察に捕まったので、勿論喧嘩はなしです。

<目指せ、家族で47都道府県制覇>

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【Events】
■6月30日~7月31日
天六・住まい情報センターにて
「加美の家」「遠里小野の家」「あちこちでお茶できる家」のパネル展示
http://www.sumai.city.osaka.jp/index.php

【News】
■「セブンドリーマーズ・梅田ラボ」4月2日 OPEN
http://atelier-m.com/blog_mm/blog/4177
■「セブンドリーマーズ・芝公園ラボ」が
『賢者の選択 Leaders』で紹介されました
http://kenja.jp/company/mov.php?tarC=kenja&tar=494
■『ハウジング 5月号』3月20日発売に
「遠里小野の家」掲載
http://www.atelier-m.com/w/oriono/w.html"
■webマガジン『homify』1月27日イギリス版に
「加美の家」掲載
http://www.atelier-m.com/w/kami/w.html
■『大改造!!劇的ビフォーアフター』9月20日
「住之江の元長屋」が再放送されました
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プロフィール

株式会社一級建築士事務所アトリエm

夢は必ず実現する、してみせる。

一級建築士  守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...

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