旅の終わり‐1203‐
2015年9月18日
旅の終わり‐1203‐
世界一短い定型詩と言われる俳句。
俳聖と呼ばれた松雄芭蕉は、十七文字で、無限に広がる風景を描きました。
1689年、江戸を発った芭蕉は、東北、北陸を5ヶ月にわたって旅します。その紀行文が「おくのほそ道」です。
今夏は、行程の一部をたどりました。
旅を終えた芭蕉は「おくのほそ道」を上方へ広めようと、人生5度目の旅にでます。
そして南御堂前、花屋仁右衛門の裏座敷で客死。51歳の生涯を閉じるのです。
本町の交差点を少し南に下った所に石碑があります。
「旅に病んで夢は枯野をかけまわる」
南御堂の一角には句碑もあります。これが人生最後の句となりました。
平安時代の歌人、能因法師や西行を倣い、歌枕を訪ねて回ったのですが、芭蕉は人生を旅と考えたのです。
昨日は、京セラの名誉会長、稲盛和夫さんの話を聞きに行っていました。
「いにしへの 道を聞きても 唱へても
わが行に せずば甲斐なし」
島津藩に伝わる、いろは歌だと教えて貰いました。
直接の教えを請えると聞き、盛和塾に入ったのが2007年。
年1回、横浜で開催されるこの勉強会には、世界各国から4500名の塾生が集りました。
稲盛さんは現在83歳。ここ数年は、仏のような優しい姿しか見たことがありませんでした。しかし、昨日は違いました。
「ここで勉強して3年にもなるのに、少しも経営が良くなっていないとするなら、何を勉強しているのかと言わざる得ません」
常々、
「一流企業に勤められるのはごく僅か。日本を元気にするには、あなた達のような中小、零細企業の経営者が頑張らなければなりません」
「経営を良くするには、人格を高めるしかない。公正明大に利益を上げ、納税することで社会に貢献しなさい」
「何より、従業員の物心両面の幸せを追求しなさい」
そう教えて貰いました。一方、
「人を雇用し、働く場を創出するだけでも尊い行為です」
と激励してくれます。そんな話を聞くたびに、いつも心洗われるのです。
人生を旅とするなら、必ず終わりがあります。
まだまだ健康でおられると思いますが、塾長としての一区切りのメッセージだったのではと思っています。
ボランティアで、経営の真髄を教えて上げているのだから、良くならないなら教え甲斐がないでしょう。
稀代の名経営者ですが、勿論同じ人間です。
◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記 完全版
アトリエmの現場日記 完全版
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【Events】
■10月3日、4日の高槻高校文化祭で『大改造!!劇的ビフォーアフター』の
映像が紹介されます
■10月10日(土) 3:30pm~6:00pm ジュンク堂<京都店>にて
「無料相談会」に参加
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【News】
■homify(ドイツ)に8月11日、homify(ポーランド)に8月18日「加美の家」が紹介されました
https://www.homify.de/ideenbuecher/42022/beton-in-seiner-schoensten-form
■「セブンドリーマーズ・梅田ラボ」4月2日 OPEN
http://atelier-m.com/blog_mm/blog/4177
■「セブンドリーマーズ・芝公園ラボ」が
『賢者の選択 Leaders』で紹介されました
http://kenja.jp/company/mov.php?tarC=kenja&tar=494
■『ハウジング 5月号』3月20日発売に
「遠里小野の家」掲載
http://www.atelier-m.com/w/oriono/w.html"
■webマガジン『homify』1月27日イギリス版に
「加美の家」掲載
http://www.atelier-m.com/w/kami/w.html
■『大改造!!劇的ビフォーアフター』9月20日
「住之江の元長屋」が再放送されました
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◆メディア掲載情報
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株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...