「長田の家」‐3‐気持ちよく干したい
2015年12月27日
夢、プライスレス‐1231‐
先週の日曜日、長田の家が棟上げを迎えました。
ご家族、監督、私達での手作りの棟上式ですが、御幣は立派なもの。
お子さんは長男、長女、次男の3人。
米、塩、お神酒を一緒にまいて回りました。
一番下のお子さんは、生後5ヵ月からの付き合いです。
この家は、寝室前のバルコニーが広く、12畳強ありますが庇を深くしています。
寝室内にも、簡易な物干金物がついており、気持ちよく洗濯物が干せるはずです。
まだ防水工事前で、ブルーシートに覆われてますが、次男君も一緒に走り回っていました。
この洗濯干場。住宅の設計において、テーマになることがしばしばです。
「四丁目の家」はそれがメインテーマでした。
「遠里小野の家」は奥さんがひどい花粉症で、物干部屋を設けました。
この大きなバルコニーは片側の壁が、斜めに下りてきます。
道路側からの視線を切り、出来るだけ光を取り込む為のものなのです。
オリンピックのエンブレム問題、新国立競技場のコンペの一件もあり、デザインという言葉が、良い意味で使われていないことが多々あります。
色々なものが100円で買える時代がやってきました。それは、努力の積み重ねによって実現されたはずで、皆が喜んでいます。
しかし、人類の歴史において、異常な事態なのではとも思います。ものに愛情を注ぐのがともて難しくなる気がするのです。
もの創りは、尊い行為だと思っています。そこに「意」を注ぐのが、デザインという行為です。それは勿論、洗濯物干し場にも。
さて、上手く乾いてくれれば良いのですが。
文責:守谷 昌紀
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株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...