2012年11月22日


屋根に小さく穴をうがってトップライトにした。本当は特別必要なものではなかったのだけど、模型で見ていてどうしようもなく暗がりが気になる所だった。あの、ここ、ちょっと暗くなるのでトップライトを付けた方がいいと思うんですけどどうでしょう?お施主さんには同じ模型を見ていただきご賛同をいただけた。南面には大きな窓があるので必ずしも必要なものではない。そしてそれほど機能的なものでもないかもしれない。経済的でもないだろう。でも模型で見る限りそこに光があるのとないのとでは歴然とした空間の差があった。自分だけではわからなかったのでカミサンにも見てもらって確認したのだが同じ事を言っていた。経済と機能と利便性だけで出来た建築は建築ではない。私の手はカメのようにのろく何をしても遠回りなのだが、そうして一つ一つを確かめて進むしか自分に道はなさそうだ。

大きなものは必要なかったので、天井の板の割付にあわせて小さなものにした。今は少しだけ青い空がそこから見える。このあとはダブルのポリカーボネートを付けるのでおそらく表情は変わるはず。天井と壁の仕上げが付いたら陰影も当然変わってくる。どういう光になるだろう。光が空間を作るとカーンは言った。今はその言葉を信じたい。

竹中設計事務所アシュ

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名古屋のローコスト住宅を得意とする事務所

名古屋近辺で坪単価50〜60万円台の住宅を得意とします。ハウスメーカーで納得されない方はぜひ一度ご相談ください。よろしくおねがいします!

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